またもや平城宮跡の記事でまことにメンボクない。
いや、平城京歴史館スペシャルウィンター2016というのがあって、『奈良と火の鳥 ~手塚治虫が描いたやまと~』という、大変興味のそそられる催しものが近所の平城宮跡で開催されているとの情報を小耳にはさみましてねぇ。
手塚治虫の不朽の名作『火の鳥』jの中で奈良が描かれた“鳳凰編”、“ヤマト編”の原画を展示するという、まことに地味な企画なんですが、天気もポカポカ暖かい陽気だったし、まぁ何か得るものがあるのではないかという浅はかな期待を胸に、日光浴がてら車でこのだだっ広いだけの宮跡に馳せ参じたわけでございます。
ほんま、だだっ広いだけでっせ。
まずは東院庭園内にて自慢のiPodでブルートゥース飛ばして、このお気に入りマイアミサウンドポッドから耳触りのよいナンバーをBGMに『火の鳥 ~鳳凰編~』を読み耽る。
即身仏になられた良弁僧正に思いを馳せ、「宇宙のなかに人生などいっさい無だ!ちっぽけなゴミなのだ!」という悟りの境地に達したところで、朱雀門前の平城京歴史館へと赴いた。
やっぱり出た。
遣唐使船。仏師茜丸は夢の中でこっから落っこちて、その後の己の生まれ変わりの姿で鳳凰に出くわすのだ。
銀の鳳凰。茜丸はこれを見てさぞかしぬかよろこびしたろうな。
案の定、館内は基本撮影禁止。
まぁ予想はしていたが、中は奈良時代の風景をあしらったモニュメントだとか、東アジア史年表とか遣唐使の教材的アニメシアターなど、子供向けのアトラクションがほとんどで、極めてどうでもよかった。
『火の鳥』のコーナーは館内奥らへんで展開していた。
確かに手塚先生の原画が展示されてあった。
個人的に実は原画とかはそれほど興味ないんだが、敬愛すべき前世紀最大のマンガ家である手塚先生の肉筆で描かれた原画となると、やっぱそれなりに感じ得るものがあった。
なぜか吉備真備殿のパネルは撮影OK。
吉備真備とか、物語上地味な役柄のパネルはあって、なんで橘諸兄とか良弁僧正のパネルがないんだってはなし。
あぁ、真備は遣唐使として唐に渡った人物だったからか。
あとこれも。枠の中に入って君も遣唐使!ハイ、ポーズって、しょーもな!
コーナーの一角に、火の鳥の羽になぞらえたハート型の色紙が用意してあって、そこに願い事などを書いて火の鳥の画が描かれてある壁に貼り付けるシステムのようで、七夕の短冊よろしく来場した客の様々な思いのメッセージが書かれてるのを読むのはおもしろかった。
ヒョウタンツギの絵を描いてるものが数点、また「アッチョンブリケ」と書いたヘタクソなピノコの絵が描かれてあるのも見受けられた。
中には火の鳥のロゴを忠実に再現しただけのやつとか、ハングル文字で書かれてるやつもあった。
「ウォルター・ベッカーに会いたい」とか、「好きな人のとなりの席になりたい」などの純粋な個人の願い事が書かれてある中に、「お金をほしい」と明らかにアホそうなガキが書いた穢れたメッセージのもあって、このガキは来世はミジンコに生まれ変わって、その次はカメで、そっから永遠に人間には生まれ変わることはないだろうなと思った。
一番感銘を受けたのは、大人びたキレイな字で「原画が見れてよかった」と心からの感想が書かれた横に、メチャクチャ上手い鳳凰の絵が描かれてあった小学6年の女の子のメッセージ。いや、これにはコスモゾーンを感じないではいられかった。
この色紙ひとつで、マンガのヴィジュアルの古くささに囚われず、ちゃんと手塚治虫マンガの普遍的なおもしろさ、『火の鳥』の宇宙的奥深さを読みとれる聡明なお子様であることがわかろうというものだ。
館内からは船の甲板にも出れる。そしてそこから平城宮跡が一望できる。まぁやっぱだだっ広いだけやなと。
平城京歴史館限定のセンスのいい火の鳥グッズを密かに期待してたんだが、手塚治虫記念館のグッズコーナーで見かけたもんが数点あるのみだった。
アトムマグカップとか、奈良とビタ一文関係ないやろ!!(怒)
お、こいつはいいじゃないか!と思ったら・・・・庶民の懐事情考えろや!(怒)
ちなみにこの『奈良と火の鳥 ~手塚治虫が描いたやまと~』は、3月6日まで開催されております。
明日2月14日は劇場アニメ『火の鳥 鳳凰編』が上映されるらしいので一瞬行こかなと思ったが、バレンタインデーにアラフォーのおっさんがひとり平城宮跡にアニメ見に行くって、あまりにも悲しすぎるのでやめた。まぁ手塚アニメにはそれほど興味がないので。
2月28日には、鳳凰編での我王対茜丸の鬼瓦対決にちなんで、ミニ鬼瓦作り体験なんていうステキなイベントも催されるそうです。
どの鬼瓦作品が最も迫力があるかを競う真剣勝負!
レジ並んでて前の客がモタモタしてるとか、ヤフオク100円差で競り負けたなど、日頃の怒りを貯めこんでイベントに参加しよう!
なお、この鬼瓦対決に負けた側は、片腕を切り落とされます。
おう、鳳凰がむかえにきてくれたよの。
今日の1曲:『Hey Joe』/ Jimi Hendrix
いや、平城京歴史館スペシャルウィンター2016というのがあって、『奈良と火の鳥 ~手塚治虫が描いたやまと~』という、大変興味のそそられる催しものが近所の平城宮跡で開催されているとの情報を小耳にはさみましてねぇ。
手塚治虫の不朽の名作『火の鳥』jの中で奈良が描かれた“鳳凰編”、“ヤマト編”の原画を展示するという、まことに地味な企画なんですが、天気もポカポカ暖かい陽気だったし、まぁ何か得るものがあるのではないかという浅はかな期待を胸に、日光浴がてら車でこのだだっ広いだけの宮跡に馳せ参じたわけでございます。
ほんま、だだっ広いだけでっせ。
まずは東院庭園内にて自慢のiPodでブルートゥース飛ばして、このお気に入りマイアミサウンドポッドから耳触りのよいナンバーをBGMに『火の鳥 ~鳳凰編~』を読み耽る。
即身仏になられた良弁僧正に思いを馳せ、「宇宙のなかに人生などいっさい無だ!ちっぽけなゴミなのだ!」という悟りの境地に達したところで、朱雀門前の平城京歴史館へと赴いた。
やっぱり出た。
遣唐使船。仏師茜丸は夢の中でこっから落っこちて、その後の己の生まれ変わりの姿で鳳凰に出くわすのだ。
銀の鳳凰。茜丸はこれを見てさぞかしぬかよろこびしたろうな。
案の定、館内は基本撮影禁止。
まぁ予想はしていたが、中は奈良時代の風景をあしらったモニュメントだとか、東アジア史年表とか遣唐使の教材的アニメシアターなど、子供向けのアトラクションがほとんどで、極めてどうでもよかった。
『火の鳥』のコーナーは館内奥らへんで展開していた。
確かに手塚先生の原画が展示されてあった。
個人的に実は原画とかはそれほど興味ないんだが、敬愛すべき前世紀最大のマンガ家である手塚先生の肉筆で描かれた原画となると、やっぱそれなりに感じ得るものがあった。
なぜか吉備真備殿のパネルは撮影OK。
吉備真備とか、物語上地味な役柄のパネルはあって、なんで橘諸兄とか良弁僧正のパネルがないんだってはなし。
あぁ、真備は遣唐使として唐に渡った人物だったからか。
あとこれも。枠の中に入って君も遣唐使!ハイ、ポーズって、しょーもな!
コーナーの一角に、火の鳥の羽になぞらえたハート型の色紙が用意してあって、そこに願い事などを書いて火の鳥の画が描かれてある壁に貼り付けるシステムのようで、七夕の短冊よろしく来場した客の様々な思いのメッセージが書かれてるのを読むのはおもしろかった。
ヒョウタンツギの絵を描いてるものが数点、また「アッチョンブリケ」と書いたヘタクソなピノコの絵が描かれてあるのも見受けられた。
中には火の鳥のロゴを忠実に再現しただけのやつとか、ハングル文字で書かれてるやつもあった。
「ウォルター・ベッカーに会いたい」とか、「好きな人のとなりの席になりたい」などの純粋な個人の願い事が書かれてある中に、「お金をほしい」と明らかにアホそうなガキが書いた穢れたメッセージのもあって、このガキは来世はミジンコに生まれ変わって、その次はカメで、そっから永遠に人間には生まれ変わることはないだろうなと思った。
一番感銘を受けたのは、大人びたキレイな字で「原画が見れてよかった」と心からの感想が書かれた横に、メチャクチャ上手い鳳凰の絵が描かれてあった小学6年の女の子のメッセージ。いや、これにはコスモゾーンを感じないではいられかった。
この色紙ひとつで、マンガのヴィジュアルの古くささに囚われず、ちゃんと手塚治虫マンガの普遍的なおもしろさ、『火の鳥』の宇宙的奥深さを読みとれる聡明なお子様であることがわかろうというものだ。
館内からは船の甲板にも出れる。そしてそこから平城宮跡が一望できる。まぁやっぱだだっ広いだけやなと。
平城京歴史館限定のセンスのいい火の鳥グッズを密かに期待してたんだが、手塚治虫記念館のグッズコーナーで見かけたもんが数点あるのみだった。
アトムマグカップとか、奈良とビタ一文関係ないやろ!!(怒)
お、こいつはいいじゃないか!と思ったら・・・・庶民の懐事情考えろや!(怒)
ちなみにこの『奈良と火の鳥 ~手塚治虫が描いたやまと~』は、3月6日まで開催されております。
明日2月14日は劇場アニメ『火の鳥 鳳凰編』が上映されるらしいので一瞬行こかなと思ったが、バレンタインデーにアラフォーのおっさんがひとり平城宮跡にアニメ見に行くって、あまりにも悲しすぎるのでやめた。まぁ手塚アニメにはそれほど興味がないので。
2月28日には、鳳凰編での我王対茜丸の鬼瓦対決にちなんで、ミニ鬼瓦作り体験なんていうステキなイベントも催されるそうです。
どの鬼瓦作品が最も迫力があるかを競う真剣勝負!
レジ並んでて前の客がモタモタしてるとか、ヤフオク100円差で競り負けたなど、日頃の怒りを貯めこんでイベントに参加しよう!
なお、この鬼瓦対決に負けた側は、片腕を切り落とされます。
おう、鳳凰がむかえにきてくれたよの。
今日の1曲:『Hey Joe』/ Jimi Hendrix