Perfumeはメジャーデビューしたての頃は、「近未来テクノポップユニット」というキャッチフレーズを掲げ世に出てきた。
中田ヤスタカ氏がPerfumeの曲を手掛けるようになってから、彼女たちに言わせると「ちゃっちい」音楽として当時いたく困惑させたテクノポップミュージック。
まぁもともと70年代後半から日本で流行り出した「テクノポップ」というジャンル語は日本発祥の造語らしく、その「テクノポップ」という言葉をいたく気に入って全世界に広めたというクラフトワーク(なんせ『エレクトリック・カフェ』というタイトルやったものを近年になって『テクノ・ポップ』に改題したくらいやからな)の存在は無視できないだろう。
つか私自信『人間解体』だけ持ってて今まで無視し続けてきて、今頃になってリマスタ音源を買い漁ってるわけだが。
正直この手のジャンルに疎い私にとって「テクノポップ」とはなんなのかわからない。
先日大阪のディスクユニオンでクラフトワークの中古を探してて、洋楽ロックコーナーにもテクノコーナーにも見当たらなくて、スタッフにたずねるとなんとプログレッシヴロックコーナーに案内されて、「クラフトワークってプログレでもあるのかよ!」と思わず関東弁でつっこんでしまった(ウソ)。
まぁ確かにメジャーデビュー作『アウトバーン』は、A面まるまる1曲20分を超す壮大なる構成の曲で、このフワフワとしたアルバムが大ヒットしたって、クラフトワークが編み出したこういう電子音による無機質な音楽が当時もの凄く斬新で進歩的やったってことなんやろな。
東京の年配の知り合いの方もこの作品をフェイバリットに挙げとったし。
私としては80年代に入ってから、ちょっとニューウェイブ色が加味されだした頃の『コンピューター・ワールド』がドンピシャという感じ。
同じテクノポップっつってもクラフトワークはPerfumeと違ってダンスミュージックとか、今で言うEDMというカテゴリーには分類できないだろう。まず踊れない。
言うなれば電子音を脳内で楽しむ音楽。そういう意味ではPerfumeもそうである。
この単調なリズムと80年代の家庭用のテレビゲームみたいな無機質なピコピコとした音色に、なぜか私は心奪われるのである。
幼少の頃、親にファミコンも買ってもらったことないのに・・・(ゲームウォッチは持ってた)
曲目をざっと紹介すると・・・
コンピューター・ワールド
コンピューター・ワールド2
コンピューター・ラヴ
ホーム・コンピューター
コンピューターはボクのオモチャ
・・・と、ほぼコンピューターのことしか歌ってない、いわゆるコンセプトアルバムというやつだ。
てゆーか、この時代はパーソナル・コンピューターがまだ一般家庭に普及してない頃で、メンバー自身ですら所持してなかったとか。
だからほとんど妄想の世界なんですね。
あるいはコンピューター時代の到来をすでに予感していたと思えば、クラフトワークこそがまさに「近未来テクノポップユニット」と呼べるのかもしれない。
個人的お気に入りナンバーは「ポケット・カルキュレーター」。そう、電卓。
電卓を叩く音をイメージして構成された曲みたいだが、実際はTexas Instruments社から発売された携帯翻訳機の操作音を奏でてるんだとか。
つまり様々な言語を音声で翻訳してくれる機能の付いた当時最新鋭の電子卓上計算機。
そんな便利なトンデモ計算機が昔あったのか。私の時代はそんなもん家になかったぞ。
プッシュ音も鳴らんかったし。
あとは「コンピューター・ラヴ」。
なんだか今の私の心情を歌っているようで、ラルフの無機質で淡い感じの歌い方が心に沁みてきて切なくなってくる。
ホワホワしたメロディーを奏でるシンセ音もよい。
幼少の頃、ほとんどの人が家庭用ゲーム機やアーケードゲームに夢中になった時代があると思う。
そしてゲーム中誰もがスーパーマリオやドラゴンクエストなどの電子がかったピコピコとしたBGMはやけに耳に心地よく響いてたはずだ。
誰も無音でゲームやってたなんてことはないだろう。
だから人工的でプログラミング加工されたピコピコとした音楽なんて味気なくてショボいとかちゃっちいなんて言ってテクノを侮るのはいかがなものかと。
ゲームサウンドが好きだったのがもとで打ち込み加工中心の曲をやりだしたヤスタカ氏。
確かにPerfumeのメジャーデビューシングル「リニアモーターガール」はゲームサウンドっぽい曲だった。
そして初期のシングル曲「コンピューター・シティ」「コンピューター・ドライビング」「エレクトロ・ワールド」といったストレートでシンプルなタイトルは、どこかクラフトワークの影響を思わせる。
そういった簡素でピコピコした感じの電子音楽で多くの人々に嗜まれている。
そういうのがたぶんテクノポップなんだということでよろしいでしょうか?
違うか?
今日の1曲:『Computer World』/ Kraftwerk
中田ヤスタカ氏がPerfumeの曲を手掛けるようになってから、彼女たちに言わせると「ちゃっちい」音楽として当時いたく困惑させたテクノポップミュージック。
まぁもともと70年代後半から日本で流行り出した「テクノポップ」というジャンル語は日本発祥の造語らしく、その「テクノポップ」という言葉をいたく気に入って全世界に広めたというクラフトワーク(なんせ『エレクトリック・カフェ』というタイトルやったものを近年になって『テクノ・ポップ』に改題したくらいやからな)の存在は無視できないだろう。
つか私自信『人間解体』だけ持ってて今まで無視し続けてきて、今頃になってリマスタ音源を買い漁ってるわけだが。
正直この手のジャンルに疎い私にとって「テクノポップ」とはなんなのかわからない。
先日大阪のディスクユニオンでクラフトワークの中古を探してて、洋楽ロックコーナーにもテクノコーナーにも見当たらなくて、スタッフにたずねるとなんとプログレッシヴロックコーナーに案内されて、「クラフトワークってプログレでもあるのかよ!」と思わず関東弁でつっこんでしまった(ウソ)。
まぁ確かにメジャーデビュー作『アウトバーン』は、A面まるまる1曲20分を超す壮大なる構成の曲で、このフワフワとしたアルバムが大ヒットしたって、クラフトワークが編み出したこういう電子音による無機質な音楽が当時もの凄く斬新で進歩的やったってことなんやろな。
東京の年配の知り合いの方もこの作品をフェイバリットに挙げとったし。
私としては80年代に入ってから、ちょっとニューウェイブ色が加味されだした頃の『コンピューター・ワールド』がドンピシャという感じ。
同じテクノポップっつってもクラフトワークはPerfumeと違ってダンスミュージックとか、今で言うEDMというカテゴリーには分類できないだろう。まず踊れない。
言うなれば電子音を脳内で楽しむ音楽。そういう意味ではPerfumeもそうである。
この単調なリズムと80年代の家庭用のテレビゲームみたいな無機質なピコピコとした音色に、なぜか私は心奪われるのである。
幼少の頃、親にファミコンも買ってもらったことないのに・・・(ゲームウォッチは持ってた)
曲目をざっと紹介すると・・・
コンピューター・ワールド
コンピューター・ワールド2
コンピューター・ラヴ
ホーム・コンピューター
コンピューターはボクのオモチャ
・・・と、ほぼコンピューターのことしか歌ってない、いわゆるコンセプトアルバムというやつだ。
てゆーか、この時代はパーソナル・コンピューターがまだ一般家庭に普及してない頃で、メンバー自身ですら所持してなかったとか。
だからほとんど妄想の世界なんですね。
あるいはコンピューター時代の到来をすでに予感していたと思えば、クラフトワークこそがまさに「近未来テクノポップユニット」と呼べるのかもしれない。
個人的お気に入りナンバーは「ポケット・カルキュレーター」。そう、電卓。
電卓を叩く音をイメージして構成された曲みたいだが、実際はTexas Instruments社から発売された携帯翻訳機の操作音を奏でてるんだとか。
つまり様々な言語を音声で翻訳してくれる機能の付いた当時最新鋭の電子卓上計算機。
そんな便利なトンデモ計算機が昔あったのか。私の時代はそんなもん家になかったぞ。
プッシュ音も鳴らんかったし。
あとは「コンピューター・ラヴ」。
なんだか今の私の心情を歌っているようで、ラルフの無機質で淡い感じの歌い方が心に沁みてきて切なくなってくる。
ホワホワしたメロディーを奏でるシンセ音もよい。
幼少の頃、ほとんどの人が家庭用ゲーム機やアーケードゲームに夢中になった時代があると思う。
そしてゲーム中誰もがスーパーマリオやドラゴンクエストなどの電子がかったピコピコとしたBGMはやけに耳に心地よく響いてたはずだ。
誰も無音でゲームやってたなんてことはないだろう。
だから人工的でプログラミング加工されたピコピコとした音楽なんて味気なくてショボいとかちゃっちいなんて言ってテクノを侮るのはいかがなものかと。
ゲームサウンドが好きだったのがもとで打ち込み加工中心の曲をやりだしたヤスタカ氏。
確かにPerfumeのメジャーデビューシングル「リニアモーターガール」はゲームサウンドっぽい曲だった。
そして初期のシングル曲「コンピューター・シティ」「コンピューター・ドライビング」「エレクトロ・ワールド」といったストレートでシンプルなタイトルは、どこかクラフトワークの影響を思わせる。
そういった簡素でピコピコした感じの電子音楽で多くの人々に嗜まれている。
そういうのがたぶんテクノポップなんだということでよろしいでしょうか?
違うか?
今日の1曲:『Computer World』/ Kraftwerk