AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

人間椅子をおごる

2019年07月07日 | コンサート
人間椅子も今年で30周年。
今回はベスト盤に逃げず、『新青年』というちゃんと通算21枚目のオリジナルアルバムも作ったのであるが、内容の方は・・・
まぁ感想の方はもうちょっと聴き込んでからということで。




てな感じなので、30周年も兼ねたレコ発ツアーはそんなに気が進まなかったんですが、今回のツアーは京都も組み込まれており、ド平日ではあるんだけど、この日はちょうど例の持病で病院に化学療法(レミケード)を受けに行く日で仕事を一日休みにしていたのでちょうどいいなと思って。


会場は、四条通りにある京都ミューズホール。
なにを隠そう私が浪人生の頃、人間椅子を初に見た会場がここであった。
初代ドラマー上館徳芳氏のプレイを拝んだ最初で最後の場所となったのもここ。




先月京都に用事があったので、チケットは直接会場で発券したのであるが、なんせ京都MUSEは大学生の時以来行ってなかったのでだいぶ様変わりしてて、最初気づかずに通り過ぎてしまっていた。
昔はアーケード通りに京都MUSEの表札が出てたんやけどなぁ。
なんかビルの奥まったわかりにくいところに入口があって、非常階段みたいなところから入っていく構造になっていた。




先行物販も階段のおどり場でひとりずつ。



で、今回奇遇にもいつの間にやらアメリカ在住の友人が長期休暇とって帰国しており、一応メタル免疫のあるヤツだったので「おごってやるから人間椅子一緒に行かないか?」と誘ったところのってきよって、通い続けて20何年目にして初めて人間椅子を他の者に接待できた。




友人が祇園四条に到着したのが開演時間ギリギリで、会場に入るとハコパンパンに人が溢れかえっていてビックラこいた。
京都やのにど平日でこの集客率は、10年、20年前だったらとてもじゃないけど考えられない。
2013年のオズフェストに出演してからの人気爆発ぶりがいまだ冷めやらぬのかと。


「新青年まえがき」が出囃子で流れ、メンバーが登場。
1曲目は確か「宇宙のディスクロージャー」だったと思う。
和嶋氏が得意げにテルミンをジミー・ペイジばりのジェスチャーで鳴らしてた。

今回はライブ中ずっと友人の反応が気になってしかたなかった。
飲み物片手に演奏に合わせてゆらゆら揺れてはいたが、ひょっとしたらついていけなくてウトウトしてるんじゃないかって。
おそらく彼が把握していた曲は、一応ヨウツベで予習してきてくれよった「無情のスキャット」くらいだったと思う。
「針の山」が演奏された時「これ、メタリカのカヴァーじゃね?」と反応したが、「メタリカもカヴァーしたBudgieの“Breadfan”な」と一応訂正しておいた。
和嶋氏がダブルネックに持ち替えて「月のアペニン山」を12弦で奏でだした時も「これなんかメタリカの“コール・オブ・クトゥルー”ぽくね?」と言及していた。
そう言われてみたら確かにそれっぽいかも。

今回ノブコーナーで当然「地獄小僧」も演奏されたが、これって実はノブ氏の大好きなマンガ家日野日出志の作品のタイトルやったんね。
そういえば今回は久々にプログレッシヴナンバー「幻色の孤島」も演奏されたな。
で、ノブ氏はなんと今月上映される日野日出志のドキュメンタリー映画『伝説の怪奇漫画家・日野日出志』に出演してるんだとか!
いやーよかったねー。これも人間椅子で頑張って15年間ドラム叩き続けた賜物だね。




まぁ個人的には新曲+最近の曲多めのセトリで、全体的にはハズレ感の否めないライブだったが、「黒猫」が久々にきけたのがよかったのと、今回最もテンションがあがったのが、鈴木氏がファズベースを用いた曲として、まさかまさかの「盗人賛歌」が演奏されたときは飛び上がらんばかりに歓喜した。
まさか生きているうちに生演奏でこの曲がきけるとは!


友人はけっこう楽しめたと言ってくれた。
鈴木氏のパフォーマンスとほんわかしたMCがよかったって。


Ningen Isu / Heartless Scat(人間椅子 / 無情のスキャット)
コメント (4)
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