AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
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愛のさざなみ

2019年12月08日 | ♪音楽総合♪
今秋の始めに、念願のアナログプレイヤーを購入したことは以前の記事でお伝えした通りだが、まぁそれまで聴けないまま買いだめてあったレコード群を鑑賞できることのよろこびに日々酔いしれていたのだけれど、それによって信じがたい驚愕の事実が発覚してしまった。


私がイギリスはグラスゴー出身のブリティッシュロックバンド、THE SENSATIONAL ALEX HARVEY BANDが大好きなことは、当ブログで散々お伝えしてきたのでご存じかと思われる(知らん?)。




数年前、なにげにヤフオクで何かアレックス・ハーヴェイ(故)の作品でいいレアものでもないかなぁ~っと物色していると、帯付きのアナログ盤(トップ写真)が目にとまった。

タイトルは『愛のさざなみ』。歌はアレックス・ハーヴェイ。
何これ?こんなの見たことないぞ。
どうやらアレックスのソロアルバムらしい。しかも日本盤だ。
これはなかなかレアだな。

メチャメチャ安くで出品されていて(送料込で500円以下だったと思う)、もうこらコレクターズアイテムとしてもいい感じだし即座に落札に踏み切った。
出品元が東京の国分寺に拠点を置く中古レコード屋の珍屋さんで、坂本慎太郎くん画のステキなLPバッグに包まれて送られてきて、もう俺得感満載。




確かにアレックスは、THE SENSATIONAL ALEX HARVEY BANDを組む前、1950年頃からイギリスで流行っていたスキッフルのミュージシャンとして活動していたヴォーカリストで、彼の多様でユニークな音楽性はこの頃に培われたものであるかと思われる。
そしてマッケンナ、グレン、クレミンソンらが組んでいたバンドTEAR GASと合流し、THE SENSATIONAL ALEX HARVEY BANDが誕生したのである。

SAHBは紙ジャケSHM-CDで買い直してしまう程好き。



なので、その時代のアレックスのソロの音が詰め込まれているんだと!
このレコードを聴いたらアレックスのルーツがわかるのだと!
ジャケットに写ってるアレックスの顔もとても若いし。


で、ドキドキワクワクしながらレコードに針を落としたのであるが・・・・・

ん?なんか声質が全然ちがうな。アレックスのあの個性的でエキセントリックな酔いどれヴォーカルはいずこへ?
曲もいたってフツーというか、センセーショナルバンドとはずいぶんかけ離れたものだ。
昔のアレックスってこんな声太かったのかなぁ・・・
にしても・・・これはなんだかちょっと腑に落ちないぞ。


そして、裏ジャケにプリントされてあるライナーノーツ(昔のLPは時々こういうのがある)の中の「アレックス・ハーヴェイ・メモ」というのを読んで、私はとんでもない間違いを犯していたことに気づかされ、愕然となってしまったのである!!

んん!?テネシー州ブランズヴィル出身だと!?テネシー州といえば、アメリカじゃないか・・・・



だ、だまされたーーーーっ!!


なんと、私の買ったレコードは、THE SENSATIONAL~のアレックス・ハーヴェイではない、アメリカ出身の別人のアレックス・ハーヴェイのソロ作品だったのである!

ま、まさか同姓同名のもうひとりのアレックス・ハーヴェイというロックシンガーがいたなどとは・・・・・・

こんなことがあっていいのか・・・・


確かによく見ると全然違うな。
第一私の好きなアレックスはケツアゴではない。

右:英のアレックス。左:米のアレックス。
    


まぁ数年前に冬季オリンピックを見てたら、そこに出場していたカナダのクロスカントリーのスキー選手の名前がアレックス・ハーヴェイだったってこともあったので、欧米ではわりとよくある組合せの名前なのかもしれん。
(日本で言うと、岩崎ひろみみたいな)




ついでにこの場をかりて、今年の1月に急逝したTHE SENSATIONAL ALEX HARVEY BANDの全作品はもちろん、そのほかROLLY GALLAGHER、MSGなど、長年盟友クリス・グレンとのリズムコンビで一流バンドを渡り歩き、最近までMICHAEL SCHENKER FESで叩いていた英国を代表するベテランドラマー、テッド・マッケンナに哀悼の意を表したい。

また向こうでアレックスとセッション組んでいることと思う。

R.I.P.


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