新・日記どす(DOS)

写真は「ビートルズ」のヘルプごっこ(笑)~音楽からB級スポット訪問記まで、幅広くいろんなことを…笑いをこめて…綴ります~

アートピアホールで「志の輔らくご」…演目「猿後家」「徂徠豆腐」に大爆笑!

2015-07-01 06:42:32 | お笑い
この時期…
子どもたちは…遠足に…野外活動に…
…とわくわくしてますが…


こんなオジサン(私のことね…笑…)でも
遠足を待ちわびる子どもたちのように…
わくわくしてたことがありまして…



それは…年に1度…


実は…大人気で…すぐにソールドアウト…
チケットがなかなかとれないんだけど…


今回…


運よく…たまたまWEBでチェックした時に…
その発売日を覚えてまして…
運よく…チケットぴあに電話したら…
珍しく…繋がりまして…



席は2F席だったけど…
「生」で聴けることが…
めちゃめちゃ嬉しい!!



それは…



「志の輔らくご」…
立川志の輔独演会…




このところ…
年に1回の「志の輔らくご」は…
実は…豊橋まで行って楽しんでまして…


休日に…電車に揺られて…

豊橋へ!!
2回ほど…笑




もちろん、年に1~2回は名古屋公演もやってくれてるんですけど…
名古屋公演は…ボーッとした性格のためか…苦笑…


ここ数年…

気がつけば…
あっという間にソールドアウト…

…で…なかなか…
名古屋の高座には行けてなかったんですけど…




久しぶりに…
久しぶりに…

それも…平日の仕事帰りに…


通勤経路の途中…
金山駅から地下鉄に乗って矢場町で降りてすぐの…



ナディアパークの…
アートピアホールで…


「志の輔らくご」

…楽しんできました!!








昔のことですが…
よく…試写会なんぞに応募してて…
当たったら…仕事帰りに直行…なんてことしてたんですけど…
仕事帰りというのは…
実は…相当疲れてまして…
その結果…試写会で爆睡…
…この日、わざわざ定時に職場を出て…いったい何しにいったんだろうと…
思ったこと…何度もあるんですが…



「志の輔らくご」

…は…寝ません!!!…笑
眠くなりません!!…笑





試写会や…
どこかの肩書のあるお偉い方の講演会のように…
眠りを誘うものではなく…



実は…

老化で…苦笑…耳が遠くなってるのか…
あるいは…会場の音声さんが…今イチなのか…
最初のうち…なんか聴きとり辛いなぁ…とも感じてましたが…



…ただで当たった…苦笑…特にみたいと思ってなかった試写会と違って…
あるいは…
…どこかの肩書のあるお偉い方の講演会と違って…




…聴こう…と思ってる私の態度が…意気込みが…
そもそも違いますので…笑…





必死に…笑…聴き耳立てて…
気がつけば…聴きとり辛いなんて…
途中からはまったく感じることはなく…


「誌の輔ワールド」にどっぷり浸って…
笑って…笑って…前座のお弟子さんの落語も含めて…
あっという間の2時間半でした…









演目は…



「猿後家」


…と


「徂徠豆腐」



…の2席…



どちらもマクラを含めて…
50分程度の熱演!!



「猿後家」




そうそう…その…「猿後家」という古典落語本題に至るマクラが…
そもそも新作落語のように…面白くて…

私自身…まったく興味のない…苦笑…
「能」について…
実に分かりやすく語ってれる…



志の輔さんの語りは…


それはそれは…

実に…情景が目に浮かぶような…丁寧な分かりやすい語りで…


私が…志の輔さんをご贔屓にしてる理由…




それは…



志の輔さんの落語は…
他の落語家さんよりも…
ウンとウンと分かりやすい…
…と感じている…


だって…
私…他の落語家さんの一席で…
不覚にも眠ってしまうなんてこと…あったけど…


長い歴史の中で…
「生」でもWOWOWでも…
志の輔さんの落語に何度も触れているけど…


眠りに落ちてしまう…なんてことただの一度もないのよ…笑




さてさて
マクラは…




最前列が4席空いていることを弄りながら…笑
私の興味のない「能」について…語る…


…でも…志の輔さんの語りを聴いていると…
不思議と…「能」というものに…興味が湧いてくる…





一度くらい…
ちゃんと見ていたいぞ!!

「能」
…笑…


…でもマクラなのに…サゲまでちゃんとあって…笑




それは…

「能」をみていた途中に…

突然…降りてきた黒い幕???



それは…

試写会や…
どこかの肩書のあるお偉い方の講演会をみていた…
私と同じようで!!!…笑





見事にお客さんの心を掴む話芸!!

間のとり方…
達振舞い…



思わず…見惚れるほど…




その後のマクラで


未亡人と後家の違いを語って
突入する…演目



「猿後家」

江戸の…お調子ものの…笑…町人の姿が…
目の前にはっきりと浮かんでくる…



少しだけ顔が猿に似ていた後家さんの噺…

そのことを気にしている
後家さんの前では「猿」に関連付けるような言葉は禁句…笑



登場人物の主人公
源さんは…



後家さんの
機嫌をとりながら小遣い銭ほしさに後家さんに声を掛ける…


後家さんのことを…
十七歳のお千代さんと間違えた…なんてヨイショをしながら…


源さんが言う
「女房の親が出てきて東京見物をさせたので懐が寂しくなってしまって…」
「私がいくらだって面倒見てあげるよ…」


源さんのいうには

「女房の親を連れて、皇居見物…自分の親なら…こんな高級なものは食べさせないけど…女房の親ならではと…特上を奮発!
その後…浅草で観音さまを参拝して仲見世を通って…
雷門を抜けて人だかりの中を覗くとそこには”猿回し”がいた…」




”猿回し”


…聞いて怒る後家さん!!
…源さんの企み…大失敗…!!


…でも…

番頭さんとの会話にヒントを得て…
さらに…日本で一番綺麗な人は「小野小町」であるという情報も手に入れて…


再度…怒ってる…後家さんのところへ…



源さんが語る…
「奥様が怒っているのは分かるが、どうして怒っているのかが分からないので、教えて欲しい…」




「雷門を抜けたんだろう…その先に人だかりがあったのだろう…その中で何をやっていたんだい…」


「はい!皿廻しです」…笑


猿回し」じゃなくて…「皿廻し」…笑




その後は…後家さんを小野小町みたいだと褒め…
小遣い銭をせしめる…笑



その後に待ってた「サゲ」は…笑



…はい!大爆笑!!!





…浮かび上がる江戸の人情風景…
私も…志の輔ワールドに浸って…
江戸時代にタイムスリップして…
後家さんと源さんの会話を覗き見しながら…
大爆笑…



思わず…心の中で…
小遣い銭をせしめた…源さんに…一言!!



こんなときは…
すぐに…この場を「去る(サル)に限る…」…笑


あ、これ…
古典落語…「猿後家」にはない…
土性流のサゲ…土性オリジナル…笑…ということで…笑











もう1席は…



「徂徠豆腐」



何と言っても…


志の輔さんの豆腐を食べてる芸は…
それは…素晴らしく…
思わず…拍手しちゃう!!






徂徠さんが
貧乏な頃…
空腹のために金を持たずに豆腐を注文し店先で食べてしまう…
そんな彼を許すどころか…彼のために朝昼晩とおから(雪花菜) を届ける豆腐屋さん…


その荻生徂徠さんは…後のち…偉くなられてて


ある日、その豆腐屋さんが…浪士討ち入りの翌日の大火で焼けだされたことから…


徂徠さんが
貧しくて豆腐をタダ食いした自分の行為を「出世払い」にして、盗人となることから自分を救ってくれた豆腐屋さんに…
新しい店を豆腐屋に贈り…恩返ししたいといった…


心温まる人情噺…でアリマス…





志の輔さんの…

より興味を惹きつけるべく…
演目から、日常感じる面白話へ転換し…笑いを誘い…
再度、演目の話の流れに引き戻して…
見事にお客さんの心を掴む話芸!!



笑いあり…そして

感動あり…




この噺…


古典落語ではアリマスが…


サゲは…志の輔流…





噺の展開も…本来の古典落語と違ってて…
赤穂浪士の討ち入りの件を省き
豆腐屋と徂徠の関係に焦点が絞られる



そして…


古典落語の本来の「徂徠豆腐」
…のサゲよりも…

ウンと心が暖まる…志の輔さんのオリジナル???のサゲに…



さすが!!!


笑いながらも…
感服させられた…





そうだな

良質の映画や…演劇を観たかのような…
そんな満足感!!




笑って…笑って…
もうその笑いが…時間の経過とともに
感動に変わっていく…


そんなふうに…最高に楽しめた…

志の輔さんの

「徂徠豆腐」なのでした…



落語の後半では…
登場人物の貧乏学者先生…徂徠のことを紹介する…
彼が忠臣蔵でお馴染みの…
赤穂四十七士の吉良邸討ち入り後の処分を
徳川政権に
「切腹とすべし」
…と提案した荻生徂徠さんであると…
そして…なぜ彼が歴史上の有名人物となったか

「ガッテンしていただけたでしょうか」

…客席大爆笑…




おかげで…



志の輔さんの落語を聴いて…

私…
また一つ…ガッテンして…賢くなりました…笑



荻生徂徠さん≒豆腐を美味しそうに食べる人のことね…???






…あれ??
なんか違うような…笑



形態模写で……荻生徂徠さん演じる志の輔さんの…
豆腐を食べてる芸が…あまりにも素晴らしかったからね…笑