2020年8月の第一日曜日
7月下旬から
一気に名古屋市の栄の繁華街を中心に
新型コロナウイルス感染が広がってきて
正直
このチケットを買ったときは
大丈夫かな…と思ってたんですけど
この8月上旬
名古屋及び愛知県は
東京よりもウンと感染拡大状況がヤバいなんて
ニュースで煽ってる
その報道を見るたびに
小心者の私はビビる…
この独演会
やれるのかな…
どうなのかなと思いつつ
刈谷総合文化センターのWEBをぐぐると
開催の方向…
アクセスは
電車で行くと
定期券をもっているので
大府~刈谷駅の往復の電車賃だけ…
ましてや刈谷総合文化センターは
JR刈谷駅の駅前…
電車で行くとウンと便利なんですが
この驚愕的な感染の広がりの情報が入ってこれば
勤務時でもなるべく電車を乗りたくないと思っているのに
休日となれば…ホント乗りたくない…
ってことで…
軽四で…そのまま
刈谷総合文化センターへ
ついてみれば
まるで…病院のよーな…
徹底した感染症対策…行っていました
カメラで…体温の火照り具合を調べる優れものもあり
さらに
手指消毒は当然
館内はマスク着用
万一のことに備えて
連絡先の提出
さらには
ソーシャルディスタンスが保てる座席配置…
そんな中
落語を聞きに行ってきました…
「立川生志 独演会」
いやあ
正直、このコロナ禍の中でも
「生」の落語が聴けるというので
ありがたや!ありがたや!!
楽しみ!楽しみ!!
だけど…
なるべく
笑わないように…???
というのは
飛沫が飛ばないように…
飛沫が飛ばないように…
飛沫が飛ばないように…
笑わないようにしようと思ってた
おかしな自分自身に気づく…
落語を聴きに
笑おうと思って出かけるのに
笑おうと思って出かけるのに
笑おうと思って出かけるのに
笑わないようにしようと思ってるんなんて…
そんな摩訶不思議な感覚で聴きにいった
「立川生志 独演会」
のレポをば早速
あの…
ここからは
「題目」…噺のネタバレになってしまいますので
その「題目」をまっさらな気持ちで楽しみたいという方は
今回は…ここでお別れということで…
また明日、会いましょう!!!
ではでは
「刈谷市制70周年」
「アイリス開館10周年」を記念し
兄弟子の立川志の輔師匠を特別ゲストに招いて開催された
「立川生志 独演会」
のレポをば
今回は第1部
まずは
立川志の大さん
立川志の輔さんの
第8番弟子
演目は
「金明竹」
主人公は落語にしょっちゅうでてくる
有名人??
主(主人)にお世話になっている
与太郎
店番をさせれば
雨宿りのため軒先を借りたいといってきた
どこの誰とも知れない人に
軒先を持っていかれちゃ大変ってなことで
新品のご主人ご愛用の蛇の目の傘を貸してしまって
それっきり傘は戻ってこない
主人が与太郎に
「そういう時は、傘はみんな使い尽くして、骨は骨、皮は皮となって、使い物にならないから、焚き付けにするので物置きへ放り込んである、と言って断るんだ」
とアドバイス
すると、今度はネズミが暴れて困るので
ネコを借りたいと言って来た人に
「貸しネコは、みんな使い尽くして、今は、骨は骨、皮は皮となって、使い物にならないから、焚き付けにするので物置きへ放り込んである」
猫を焚きつけに???
驚いて帰るご近所さん…
その話をきいて
主人は…呆れて
「そういうときの断りは、ネコはさかりがついてとんと家に戻らなかったが、久しぶりに戻ったと思ったら、腹をくだしてまして、そちらさまに粗相があってはならないから…と言うんだ」
今度は
その主人に用事があるからと訪ねた来た人に
旦那様はどこかと訪ねられれば
「家に旦那が一匹おりまして、さかりがついてとんと家に戻らなかったが、久しぶりに戻ったと思ったら、腹をくだしてまして、そちらさまに粗相があってはならないから…」
呆れて
慌てて、その訪ねてくれた方にお詫びをと
出かけていった主人
またまた与太郎が
主人がいない状態で…店番を
そんなときに上方(関西)から
お客さんが…訪ねてくる…
その方が申すには…
「先度、仲買いの弥市が取り次ぎました道具七品のうち、祐乗、光乗、宗乗三作の三所物。ならびに備前長船の則光、四分一ごしらえ、橫谷宗珉、小柄付きの脇差な、あの柄前は旦那はんが古たがやと言やはったが、あれ埋れ木やそうで、きーが違うておりますさかいにな、念のため、ちょっとお断り申します。
次はのんこの茶碗、黄檗山金明竹、ずんどの花活、古池や蛙とびこむ水の音と申します…あれは、風羅坊正筆の掛け物、沢庵木・庵隠・元禅師、張りまぜの小屏風、あの屏風はなあ…もし、わての旦那の檀那寺が兵庫におましてな
その兵庫の坊主の好みます屏風じゃによって、表具にやり、兵庫の坊主の屏風になりますとな、かよう、お言伝え願います」
まるで
落語「寿限無」を聴くかのような
関西弁で長くまくしたてる口上…
もう一度…と与太郎
お願いするも
「先度、仲買いの弥市が取り次ぎました道具七品のうち、…次はのんこの茶碗、黄檗山金明竹、ずんどの花活、古池や蛙とびこむ水の音と申します…あれは、風羅坊正筆の掛け物…」
さっぱりわからない!!
さすがに与太郎、困っておかみさんを呼び
お客さんにもう一度と窺えば
「先度、仲買いの弥市が取り次ぎました道具七品のうち、…次はのんこの茶碗、黄檗山金明竹、ずんどの花活、古池や蛙とびこむ水の音と申します…あれは、風羅坊正筆の掛け物…」
さっぱり、おかみさんもわからない
さらに…もう一度…
言わせるも
やっぱり、二人揃って
何を言ってるのかさっぱりわかんない…
何度も言わされた男は
しゃべり続けて帰ってしまった…
さてさて
戻ってきた主人に
説明しようとするも
与太郎もおかみさんも何を言ってたかわかってないから
一生懸命伝えようとするも
さっぱり伝わらない…
するとおかみさん
「思い出しました…古池へ飛びこみました!」
「そいつが古池にとびこんだと???…で、なにか買っていったのか??」
サゲはこの一言
「買わず(蛙)です」
笑う…
というよりも
この聴いててもさっぱり伝わらない口上、
上方(関西)から…訪ねてきた…
お客さんのセリフ
を覚えるのがホント大変そうだなあ…と…
まるで早口言葉みたいで…
相当、練習するんだろうなと
ただただ感心…
ホント「寿限無」のよーな落語!!
まあ、実は私、この落語の噺は知ってたけどね…
続いては
独演会の主役
立川生志さん
こういう状況下の中
集まってくれたお客さんに感謝しつつ
「刈谷市制70周年」
「アイリス開館10周年」
「立川生志独演会開催第5回記念」とのことで
「立川生志独演会」がここ
「刈谷総合文化センターアイリス」で行われたのが5年前
第1回は会場がリハーサル室だったらしい…
本番なのにリハーサル室…笑
ずーと、本番なのにリハーサル室…本番なのにリハーサル室…笑
と言ってたものだから
第2回目は「和室」
3~4回は小ホール
今回は「アイリス開館10周年」ということで
記念すべき大会なので
ぜひ大ホールでってことになって
ゲストをお迎えして、やりましょう!
ぜひゲストを呼んでくださいということになれば
兄弟子の立川志の輔師匠しかないということで
志の輔師匠には、ずいぶん前にお願いしたとのこと
そのお願いのシーンを
立川生志さんが、
「それは、いつだー??」なんて志の輔さんのモノマネをしながら
「刈谷はどこにあるんだ?」と聞かれ
立川生志さん自身も毎年呼ばれておきながら
よく知らなくて…と…
調べたら名古屋と豊橋の間
先日NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で、紹介されているのをみて嬉しかったと…
新型コロナウイルス感染
愛知県がどんどん増えて気が気でなかったと…
調べると、愛知県と言っても
名古屋市内の繁華街がほとんどときいて
刈谷市は大丈夫だなと思って
とか言いながらも
愛知県の感染状況を調べたら刈谷市もちょくちょく出ている
でも感染者のほとんどが20代~30代
ああ、落語にくるお客さんは大丈夫だろう…って…笑
こうした公演で
会館の座席を半分潰すというのは、しばらく続くかも知れない…
なんでも、会場前に、生志さんも座ってみたそうだけど
けっこう、ゆとりがあっていいかも…と
カップルでいちゃいちゃしたいと困るだろうけど
落語を聴きに来る人にそんな人はいないだろうし…
と笑わせながらも
はやく、新型コロナウイルスの終息を心から願うとまとめて
最近、ア〇さん、TVで観ないなと思ってたら
韓国の慰安婦像の前で土下座してた??
ああ、ここにいたんだって…笑
あの像、韓国はア〇さんじゃないって否定していますけど…
あの写真見たら
1回やらせてくれってお願いしてるようにしかみえなかった…
なんていった毒を吐きながら
そんなことを思ってしまう
最低の私ですが…
なんてマクラで笑わせて
演目は
「青菜」
植木屋が作業を終えて一服しているとき
「植木屋さん、ご精が出ますな」
と、ご主人から声が掛かった
ちょうど休んでいたときだったので
サボってたやましい気持ちを
ごまかしたくて言い訳をあれこれ述べてる植木屋さんに
対して主人はお構いなく
「植木屋さんは酒がやれる方ですか」とお酒の飲みの付き合いにと誘ってくる…
縁側にお座りなさい。大阪の
友人からもらった『柳影』というお酒ですが…良かったらおやりなさいと
お酒には目がない
植木屋さんは出された綺麗なコップを褒めつつ
旨そうに飲みながら
「旦那、この酒は「直し」と言いませんか」
「そうなんです。大阪では「柳影」、こちらで「直し」と言いますな」
井戸水で冷やしてある「柳影」を呑んで
もうお酒が入ってご機嫌の植木屋さん
主人は酒の肴にと
「ここに、鯉の洗いがありますから召し上がりなさい」と
「鯉の洗い」には氷が敷き詰めてある…
淡泊な身で実に美味しいと
「鯉の洗い」をいただいたあとには
敷き詰めてある氷を口にしながら
「さすが、旦那のところの氷は冷えてますなあ…」
と訳の分からぬおべんちゃらを語る植木屋さん
「ところで、『菜のおしたし』はお好きですか」と尋ねてくるご主人
植木屋さんは即答
「大好きです」
奥の隣の部屋にいる
奥様に菜の注文をする…
「おい、家内、、『菜のおしたし』をと…」
隣の部屋から
奥様が姿をみせる…
「あの方は家内ですか??てっきり奥様だと思った…」
なんて酔っぱらいのように
ユーモラスな一言を口にする植木屋さん…
その奥様が口にするには
「旦那様、鞍馬山から牛若丸が出まして、その名を九郎判官…」
と訳の分からぬ返答
それに対して
ご主人は
「それなら義経にしておきなさい。」
とまたまた訳のわからぬ返答…
植木屋さん
これはどういうことか
ご主人に尋ねると
「植木屋さん、こっちから言っておいてすまないことをした…、『菜のおしたし』は、なくなってしまった」と…
私が恥をかくといけないので
家内は「隠し言葉」を言ったのだよ
名はない…は…菜は無い…
『ない』とか『食べてしまった』と言うと
お客さんも私も恥ずかしい気持ちになるので
「菜は食べてしまってないから「菜は食らう」は「名は九郎判官」」
私は「それならよしとけ」は「義経にしておきな」といったように…との説明を受け
めちゃ感心したのは
植木屋さん
「旦那様、鞍馬山から牛若丸が出まして、その名を九郎判官…」
「それなら義経にしておきなさい。」
こんな言葉、言ってみたいなと…
「旦那様、鞍馬山から牛若丸が出まして、その名を九郎判官。義経にしておきな」、なんて格好いいな。一度言ってみたいな。
植木屋さん
夕食時、鰯の尾頭付き??を食べながら
女房に旦那の話をして「お前にそんな事言えないだろう??」
「言えるよ!」
なんて言ったことを話してた
そのタイミングに、落語ではよくある話
大工の友人がやってきた…
嫌がる女房を無理無理隣の部屋なんてものはないので
押し入れに押し込んだ
植木屋はまずこの一言から
「ご精が出ますな」
大工は正直に怠けたから、ご精は出ていないと答える…
「ときに、植木屋さん」
「おかしなことを。植木屋はお前じゃないか」
かまわずに
「お酒はお好きかな。そこの縁側にお座り」
「縁側じゃなくて、ここは板の間じゃないか!」
と大工にツッコまれながらも
お構いなし…
常に初めの言葉は
「ときに、植木屋さん」
友人からもらった『柳影』というお酒ですが…良かったらおやりなさいと
そこのコップでお上がりと
「猪口」じゃないか」!とツッコみつつ呑めば
「柳影」じゃなくて、いつもの酒じゃないか!普通の酒じゃないか」
井戸水で冷やしてあると植木屋さんは語るも
実際は、冷たくなくて燗がしてある…
「ときに、植木屋さん、鯉の洗いは食べるかな、さあどうぞ…」
「これはイワシの塩焼きじゃないか!」
「いや、鯉の洗いと思ってお食べ…うまいぞ!、下に氷が敷き詰めてある…」
「どこに???」
でいよいよ本題…笑
「ときに、植木屋さん…」
植木屋さんはお前じゃないか!とツッコまれつつ
「あなたは「菜のおしたし」がお好きか?」
大工は即答
「嫌いだよ」
「好きと言え!こっちにも都合があるんだよ…ときに植木屋さん…」
「じゃあ、好きだよ!」
手を叩いて女房を呼ぶ…
すると、汗だくだくで押入れから出てきた女房…
「おい、おかみさんがいないと思ったら、この暑いのに押し入れに入って、汗だくになっているよ!」
そんなことはお構いなし
「植木屋さんが菜のおしたしが食べたいと言うから持って来な」
それに対して女房は
「かしこまりました」と言って
再度、押し入れに入ったと思うと
すぐに出てきて
「旦那様、鞍馬山から牛若丸がいでまして、その名を九郎判官。義経」
植木屋が言おうと思ってた台詞「義経」を先に女房に言われてしまって
言葉に詰まってしまった
植木屋さん
最後に一言
また練習しておくから、明日またきてくれよと
念を押すと
サゲは大工の友人の一言
「もちろん、寄るとも!(頼朝!)」
うん、そこそこ教養がないと…笑
笑いに結びつかない古典落語でしたね…
教養のない私には…苦笑
でも、あまり笑わないから
飛沫が飛ばなくて???
この時期、かえって…よかったのかも…
でも、その後の立川志の輔さんの落語には
教養のない私も大爆笑!!!
飛沫が飛ばないように
笑いをこらえながら…
クスクス…
ニヤニヤ…クスクスニヤニヤ…笑ってました…
そのレポは次回にでも…!!