古い着物

宮崎県えびの市の　京町温泉街で毎年春に先駆けて　
「市」　が開催される。
今年は　２月の４日と５日に開催とのことで　友人と二人で
昨日行ってきた。
駅前の　野口雨情の　歌碑を眺めて　約２キロの商店街は
露天もいっぱいだが　人もいつぱい。
お店も　新しいもの　古いもの　食べ物　海の物　山の物
生活雑貨から　骨董品と色々あり　見ているだけで楽しい。

試食をしつつ　お店を冷やかし　古着屋で　着物を一枚見つけた。
モスの八掛けは虫に喰われて　ぼろぼろだけど　襟裏の紅絹は　
全然傷んでいないし　洗い張りして裏を新調して　縫い直せば
又着ることが出来そうな　紬の一枚。
パッチワークに　も使えそうだし　柄も気に入った。
こんなとき　気に入らない振りをして　値段を聞き値切る。
この着物　値切ってゲット。

裏地は　使えそうにないが　表地はしっかりしているし
柄も気にいった。　陽だまりで丁寧に　解いて　洗って
アイロンをかけ　何日も眺めて　決心をして　はさみを入れる。
その間　何を作ろうか　何にしようか　この布は何にして
欲しいのか　古布の声が聞こえそうな気がする。

そんな　悩みをしているときが　一番楽しい私の時間です。