炒め物をしようと 中華なべを火に
かけたら 様子がおかしい。
明るい 窓際でかざしてみると なんと小さな穴。
それもそのはず この中華なべは 所帯を持ったとき
買い揃えた 台所器具のひとつ。
鉄の重いこの鍋 手ごろな値段のものを手にしていた私に
顔見知りの 金物やの奥さんが 新婚でもすぐ大きいのが
必要になるから と大きめを すすめてくれたもの。
私が使うには 大きさも 値段も 不満だつたのを 覚えている。
七回の転勤にも めげず子育て中から今まで 四十年は
働いてくれたことになる。
こんなとき 昔は鋳掛屋さんが回ってきて 家の軒先で
鍋の修理をしていた。
私が子供の頃は なんでも修理して使っていた。
鋳掛屋 刃物のとぎ屋 傘の修理屋 下駄の鼻緒すげ屋
と色々な修理屋さんが 回ってきた。
物を大事にした 時代だった。
子供も 飴玉の包み紙でさえ 大事に伸ばして
本の間に挟んでいた。
穴の開いた中華鍋に 暇を出して 暖かい日に 二人暮らしに
丁度いいのを 探しに街に出かけて見よう。
かけたら 様子がおかしい。
明るい 窓際でかざしてみると なんと小さな穴。
それもそのはず この中華なべは 所帯を持ったとき
買い揃えた 台所器具のひとつ。
鉄の重いこの鍋 手ごろな値段のものを手にしていた私に
顔見知りの 金物やの奥さんが 新婚でもすぐ大きいのが
必要になるから と大きめを すすめてくれたもの。
私が使うには 大きさも 値段も 不満だつたのを 覚えている。
七回の転勤にも めげず子育て中から今まで 四十年は
働いてくれたことになる。
こんなとき 昔は鋳掛屋さんが回ってきて 家の軒先で
鍋の修理をしていた。
私が子供の頃は なんでも修理して使っていた。
鋳掛屋 刃物のとぎ屋 傘の修理屋 下駄の鼻緒すげ屋
と色々な修理屋さんが 回ってきた。
物を大事にした 時代だった。
子供も 飴玉の包み紙でさえ 大事に伸ばして
本の間に挟んでいた。
穴の開いた中華鍋に 暇を出して 暖かい日に 二人暮らしに
丁度いいのを 探しに街に出かけて見よう。