釣り魚

近くに ＪＡが　地産地消の直売所を　開いた。
安くて　新鮮な商品が並ぶので　毎日にぎわっている。

入り口には　生産者の顔写真や　コメントを掲げて
たいていの　物が揃っている。
野菜　果物　団子　弁当　うどん蕎麦　肉類とこの地で
こんなにも　生産していたのかと改めて　知った。

そんな　中　鮮魚だけは見かけなかったが　昨日　開店まもなくに
行ってみたら　発泡スチロールに　取れたてピチピチの魚が
並んでいた。
釣り好きの人の釣果らしく　今の時期旬の魚ばかり。
釣りあじの大きいもの　結納に持っていくにはいまいちの　
大きさの鯛　大きなサゴシ　スミヤキ　と　魚の種類は　
少ないものの　立派なものばかり。それに安いこと。
　
魚屋さんと違って　さばいてないので　主婦の反応はいまいち。
サゴシが色目を使うけど　今日は夕食は一人だし　どうしょう。
こんなとき　貧乏人は悩む。

この歳になれば　いろいろなことを　さばいてきたので　魚の
一匹や二匹は　何のことはない。

迷いも多いが　決断も早い　サゴシを一匹買った。
二枚におろし　半分は塩焼き　半分は清まし汁　と刺身にして
一人での夕食となった。
こんなとき　ビールの一杯も飲めない体質を　つくづく恨めしく
思う。