寒い寒いと 着ぶくれて居る私ですが 明日は立春 暦を眺めつつ春を待っています。
スーパーには これでもかといわぬばかりに 苺が沢山並んでいます。
一口では 食べられないような 大きなものから 手ごろなものまで 其の赤い色は
思わず足を止めてしまいます。
この苺見るたびに 私には切ない思いがよぎります。
子供二人を 県外に遊学させていた頃 穴熊さんの給料は 大部分が 二人の子供の仕送りでした。
単身赴任の 穴熊さん 県外に二人の息子 私は親との同居を余儀なくされ
義父との なれない田舎暮らしと 八方塞の毎日でした。
「電気料を四軒分払っているのよ」と 強がりを言っていましたが 本当に苦しい生活でした。
一人なら 辛抱できる 夕食も高齢の義父が居るので そうもならず 悶々とした日々でした。
仕事帰りに 日暮れの迫る 寒いスーパーに 買い物に寄ると この時期 真赤な苺が並んでいました。
この苺 一パック買える日が来るのだろうかと 真剣に思っていました。
私の 人生こんなものではなかったはず と何度も つぶやいていました。
年月は過ぎ 子供が 社会人になり 義父も見送り 穴熊さんも定年を迎え 私は好な
縫い物をしていますが こんな穏やか日は想像もしませんでした。
今は 苺を一パック買って食べても誰も 文句は言いませんが やっぱり心の中で
苺に手を出しては 引っ込める私が居ます。
苺の横に 袋詰めの 日向夏蜜柑が 出ていました。
皮を剥いていると なんともいい香り 春の香りです。
スーパーには これでもかといわぬばかりに 苺が沢山並んでいます。
一口では 食べられないような 大きなものから 手ごろなものまで 其の赤い色は
思わず足を止めてしまいます。
この苺見るたびに 私には切ない思いがよぎります。
子供二人を 県外に遊学させていた頃 穴熊さんの給料は 大部分が 二人の子供の仕送りでした。
単身赴任の 穴熊さん 県外に二人の息子 私は親との同居を余儀なくされ
義父との なれない田舎暮らしと 八方塞の毎日でした。
「電気料を四軒分払っているのよ」と 強がりを言っていましたが 本当に苦しい生活でした。
一人なら 辛抱できる 夕食も高齢の義父が居るので そうもならず 悶々とした日々でした。
仕事帰りに 日暮れの迫る 寒いスーパーに 買い物に寄ると この時期 真赤な苺が並んでいました。
この苺 一パック買える日が来るのだろうかと 真剣に思っていました。
私の 人生こんなものではなかったはず と何度も つぶやいていました。
年月は過ぎ 子供が 社会人になり 義父も見送り 穴熊さんも定年を迎え 私は好な
縫い物をしていますが こんな穏やか日は想像もしませんでした。
今は 苺を一パック買って食べても誰も 文句は言いませんが やっぱり心の中で
苺に手を出しては 引っ込める私が居ます。
苺の横に 袋詰めの 日向夏蜜柑が 出ていました。
皮を剥いていると なんともいい香り 春の香りです。