旧暦の10月の 最初のゐの日は 亥の子です。 台所に下げてある 高島易の暦 この日ばかりは めくって確認しています。 昔の亥の子の日は 今よりずーと寒かった気がします。
それても 囲炉裏の火も コタツも 亥の子が来ない内は 出してもらえませんでした。 亥の子の日には 餅をつき 親が離れて住む 子供に届けていました。
交通手段の少なかった昔 嫁に出した娘との会えるのも 盆や正月のみ 亥の子の日は 公に 嫁ぎ先に 親が出向き 娘の幸せを確認する日だったのでしょう。
今のように 朝晩親元に車で気軽に 出入り出来るなんて 考えられない 時代の話です。
今朝は 暖かく「えっ! 亥の子」と 聞き返すくらいの 陽気です。亥の子餅の代わりに おはぎを作りました。 小豆を半分つぶした 「半殺し」 と呼ぶ餡子は これまた恐ろしい餡子ですが 美味しい。
いつもお世話になっている 指貫きです。 何で四個もあるのか 縫い物をしていて そのまま用事で 立ち上がったとき ついついはずすのを忘れ エプロンのポケットに入れたままになった 再び針を握ったとき 散々探す羽目になります。 予備をはめて縫い物をしていると 其のうち出てくる と言うわけです。
中指には 無くてはならない 道具です。
中指の 指先にかぶせて使う シンプルは キルト用です。 この縫い方は 西洋式ですから外国のほうが 沢山あるようです。 皮や焼き物と色々ですが コレも 無くてはならないものです。
焼き物の シンプルは西洋の指貫を 装飾用にしたもので 結構コレクターが多いようです。綺麗な花や鳥が プリントされてます。どこかの骨董市で 見つけたものです。
こんなに色々な道具あっても 手そのものにかなうものはありません。 糸の引き具合 針目の大 小 など なぜもっと早く 若い頃から 魂を入れて していなかったのかと 時折後悔しています。