暮れに かたずけをしていたら 算盤が 出てきました、
電卓の時代に もう使うことはありません。
そうだ バラして 球だけを 袋の飾りに 使えるとふと思いました。
一つは穴熊さんが 職場でづーと使っていたもの もう一つは私が 学生のころからづーと使っていたもの もう一つは二男が使っていたもので
それぞれ 名前が刻印してあります。
小さな算盤は 私が家計簿を記入するときに使っていたもののようです。
長ーい間使っていた算盤 まだ十分に使えるものです。
ばらすのは 偲びない気持ちがよぎります。
今 流行の かたずけの先生 近藤麻理恵先生は 両手で持って ときめきを感じたら 保存 ときめかなかったら処分と 可愛い顔して かたずけられない族に指南していますが 高齢者になると 何事にも ときめきなんて感じません。
4個の算盤をまえに 人生しっかり算盤をはじいて 計算しておけば もっと余裕のある生活だったかもしれないと 後悔が覗きます。
日々の暮らしはつつましかったのに 学校の道具には 出し惜しみしなかった母の気持ちを 私の算盤を 眺めつつ思い返しています。
当分 そのまま 算盤は解体を 免れています。