超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

<span itemprop="headline">私のジョン・レノン・デイズ</span>

2009-08-22 21:47:52 | 無題

最近、「ヤー・ブルース」ばかりきいている。
ジョン・レノンのベストは数多く出ているが、私が気に入っているのは、レノン4CDという企画盤である。ソロの代表曲とちょっと通好みのライブ音源が網羅されていて楽しい企画ものである。
一枚目は「平和を我らに」や「人民に力を」のような代表曲の他、ロック史上屈指の名盤「ジョンの魂」が丸ごと収録されていてうれしい。私は高校生の頃この「ジョンの魂」を聴き終えて、世界の景色が一瞬変わって見えた経験がある。
「魂の多難な日々の再燃の痛みを止める地声での歌」という短歌を書いた。
実際ジョン・レノンはアーサー・ヤノフ博士のプライマル・スクリーム療法の影響を受けて、幼少体験の苦しみを地声で叫ぶ方法をこのアルバムに取り入れた。裸のジョンがそこにはいる。このアルバムだけ取って見ても、ジョン・レノンのファンを揶揄する批評家を私は信じない。その他ライブ・イン・トロントの音源が収録されている。
二枚目はアルバム「イマジン」「ヌートピア宣言」を中心に構成されている。ライブ・イン・ニューヨーク・シティから数曲選ばれている。
三枚目は「心の壁、愛の橋」「ロックンロール」時代である。この頃ジョンは不本意にオノ・ヨーコと別居して半ば自棄になって活動しており、孤独な心の傷が痛々しい。エルトン・ジョンとのライブ音源が貴重である。
四枚目は「ダブル・ファンタジー」と「ミルク・アンド・ハニー」のジョンの歌を収録している。引退生活の後の復帰後の録音だけに溌剌としていて、しかも優しい。
ブックレットには「ジョン・レノン 家族生活」という写真集の写真がいくつか使われている。プレイボーイ紙掲載の「ジョンとヨーコ ラストインタビュー」ではジョンが過去を詳しく回想していて曲も説明していて読む価値がある。映画「イマジン」も日記調でいい。
私は日々の暮らしに行き詰るとジョン・レノンに繰り返し回帰する。クラシックファンのより奥の方にジョン・レノン・マニアの自分が眠っている。困るとそこに帰って行く。
「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」と「トモロウ・ネヴァー・ノウズ」が好きで、
「紙面にも形を変えて現れる 日々の秘密を明日は知らない」という短歌を書いた。
「ヤー・ブルース」も好きだが私には切実すぎる。



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