超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

<span itemprop="headline">チャイコフスキー、ソフィアフィル、木彫りの天使</span>

2014-09-23 13:53:43 | 無題

今日は大貫隆の新約聖書ギリシア語入門を読了する。
もう何度も読んだが、ひと夏掛かった。
それと、中山恒夫の古典ラテン語文典を読む。
大分難しくなってきた。
フェドセーエフのリリーフ社のチャイコフスキー交響曲全集を聞く。
チャイコフスキーの交響曲はどれも旋律が印象的で忘れられない。
マンフレッド交響曲も入っているのが嬉しい。
デジパック仕様で固く収まっているので取り出しにくいのが難点だ。
録音はどれもみな高音質で演奏もロシア的情感たっぷりで凄く良い。
フェドセーエフのチャイコフスキーを聞いてから、エミール・タバコフ とソフィアフィルのマーラー交響曲全集より1番、3番を聞く。
これが残響が多く、ぶっきらぼうな怪演で癖になる演奏だ。
最近、そのように東方的なものにはまっている。
ロシアの宇宙精神という本が好きで夢中で読んだ。
経済の本質は生む自然の豊穣な働きであり、充満するソフィアだと言う。
人間の営みも能産的なソフィアに端を発し、文化を作ったと言う。
ロシアの宇宙精神にはそのような革命前夜の東方神秘思想満載で たいへん刺激的である。
だからソフィアフィルのマーラー全集などというと それだけでもう興味津々だったわけである。
四谷シモンが天使の人形を盛んに作っていたとき、 四谷シモンの念頭にあったのは東方正教会のキリスト教である。
高田馬場で四谷シモンの天使展に行ったとき、 人形に添えられた表題はコイネーのギリシア語で書かれていた。
負の聖性を帯びた傷ついた天使像が孤独な面持ちで冬の画廊を舞っていた。
懐かしい想い出である。
失われた時を求めて、今夜もウルガータを読む。
いつまでも生み続けている源泉を木彫りの天使じっと見つめる



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする