超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

ゲーテとフロイト早わかり

2020-04-04 18:24:25 | 無題
去年の夏、吉祥寺ディスクユニオンで買ったハイティンクのショスタコーヴィチ全集2千円
を何枚か聞く。特に交響曲12番が戦慄が走る緊張感ある曲。
ショスタコ聞きながら、「若きウェルテルの悩み」短縮版読む。
ウェルテルが友人ウィルヘルムに自分の恋を伝える手紙をせっせと送る。
愛する人は、ロッテ(シャルロッテ)。明るく心優しい素敵な女性。
でもロッテにはアルベルトという許婚者が居た。アルベルトは立派な職と財産があり、
人の情には疎いが好人物だった。ウェルテルはロッテたちと交際していたが、
ロッテはアルベルトと結婚してしまい、絶望したウェルテルはアルベルトに借りた銃で
自殺する。ウィルヘルムが駆けつけたときはすでに遅かった。
ウェルテルはこの世は牢獄だと言っていた。ロッテはその牢獄に差す光だった。

続いてショスタコ聞きながら、「精神分析入門・夢分析」短縮版読む。
ヒステリーは男にも起こる。ヒステリーの原因は自分で気が付いていない願望から目をそらすことだ。
ノイローゼやヒステリーの患者には心的外傷がある。過去の記憶に触れたくない傷がある。
人は異性の親を愛し、同性の親を憎む。この段階に留まっているのがエディプス・コンプレックスだ。
心の性的エネルギーが抑えつけられると症状化する。人間には無意識的エネルギーの貯蔵庫イドがある。
イドのエネルギーが捻じ曲げられると、暴力や狂気になる。イドのエネルギーが昇華されると文化が生まれる。人間はそうやって歴史を築いてきた。思い出したくない記憶や願望を避けるために、言い間違いやど忘れは起こる。記憶は超自我によって検閲や圧縮されている。夢は無意識の願望を比喩的に表している。
「精神分析入門」は昔読んだことがあるが、言い間違いやど忘れの検閲の例が具体的で面白かった記憶がある。
要約本も一長一短だが、疲れているときに知識をまとめるのにはちょうどいい。安直で申し訳ない。

自分でも気づいていない願望に目をそらすとき症状が出る
コメント
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