おみくじと雪の結晶

ちょっといいことも、かなりひどいことも毎日のように起きる。
禍福はあざなえる縄の如しとはよく言ったものだ。
結果がよく出るのか、悪く出るのか、わからないことも多い。
ベストは尽くしているが、報われないのはよくある。
取り寄せたグレーのパイロット・キャップは着心地最高。
見た目も気に入っている。
２０％ぐらいしか思ったように物事は運ばない。
だからつい、近所の八幡宮で祈願したり、
おみくじを引いたりしてしまう。
最近引いたおみくじは吉。
吉のわりに諸事うまく行かないような託宣が書いてある。
仕事は多難だが信心せよ
待ち人来ないが便りあり
学業危うし、励め
とか、ちっとも吉の要素がない。
結局、美味しい食事とか美しい音楽とか木の葉や
黄金のまどろみ以外にすがれるものはない。
この世の力学が私を見放すなら、ムリにはごり押ししない。
私がここ数年で残したものは、十数年後に花咲く気がする。
なるべきように、なるべきように、運命のサイクルが手を貸すはずだ。
大逆転がなくても、幸せは雪の結晶のように近づく。

幸せは天から降りる結晶が微笑むように不意に近づく