超人日記・俳句

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#俳句・川柳ブログ 

ギリシア哲学・無為性VS人為性

2021-09-03 07:32:16 | 無題
今、その筋では日下部吉信著「ギリシア哲学30講」上下というのが
流行っているらしい。各およそ3千円。
この人、昔は真面目な教科書執筆者で「西洋古代哲学史」で
私もお世話になったことがある。
「ギリシア哲学30講」では、哲学を「存在」支持派と「主観性」支持派
に分けて判定するという大ナタを振るっている。
「存在」というのは無為に有る物で、「主観性」はこの人の文脈では
人為性のことで、人が作った信条・教条、法に制度に文化が入る。
日下部さんによると古代でも自然哲学は「存在」支持派だった。
ところが、数学で有名なピュタゴラスが教団を作るような人で、
信条、教条の「主観性」をギリシア哲学に持ち込んだ。
万物流転のヘラクレイトスや存在するものしか認めない
パルメニデス、存在を原子に還元したレウキッポスとデモクリトス
などと振り分けていく。
ソクラテスやプラトンは「主観性」の人で、ここから
「存在」支持派が後退してしまったという。
もともとドイツのハイデガーの説を当てはめて強調した話だが、
今、熱心に読んでいる人が多いらしい。

無為性と人為性とが対立し無為に有る物、存在が消える


コメント
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