超人日記・作文

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

ブログ短歌・自選歌集その1

2022-03-15 06:13:01 | 自作短歌
ブログで書いた短歌より、一部自選してみる。

粉雪の粒のごとくにちらほらと肩にも止まる冬の偶然
一通り運命の輪が回ったら少し休んで産声を上げる
木洩れ日の木立を歩き伝説の詩人の声が耳に囁く
山奥の樹木男の澄んだ目で冬の魔物の謎をみつめる
北国の町で詩情を糧とするイーハトーボまであと何マイル
雀さえ天使に見える清らかな澄んだ瞳で濁世を生きる
養蜂の箱にひっそり蜜の罠詩人の首が歌うこの頃
夢に見た心の旅の結晶が輝いている冬の手応え
馬小屋で生まれた人が地を照らす北の外れの静かなノエル
霊界と探偵団を極彩で描く油絵の謎が知りたい
毎日が日記のように過ぎてゆく春待ち花の北の一月
こぐま座や天文台を見て歩き凍てつく冬に一呼吸する
公園の小山で初のそり滑り帰りに一番星をみつける
町なかに自然の叡智が闊歩する午後に天使の深い眼と遭う
人を獲る漁師になれず満天の星に従い荒れ野を漂う
カラフルな遠くの友を栞とす今日の暗さを天のみぞ知る

日々臥して夢は冬野をひた走るいずれは星に迷う明日でも 
コメント (2)
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