千歳飴一日遅れの七五三
寒空に枯れ野を走る車窓かな
木枯らしに隣の庭を掃く音や
水涸るる川を渡りて寒鴉
凍て土を歩く靴音冴え返る
着ぶくれて町を歩くは吾ひとり
焼き芋を待っている手が悴んで
年末の聖樹はどれを選ばむか
蜜求め多く舞いたる冬の蝶
少年のジャンヌダルクや寒雀
冬着にはあの油絵の解剖図
ポケットに去年のままの手袋や
寒空に枯れ野を走る車窓かな
木枯らしに隣の庭を掃く音や
水涸るる川を渡りて寒鴉
凍て土を歩く靴音冴え返る
着ぶくれて町を歩くは吾ひとり
焼き芋を待っている手が悴んで
年末の聖樹はどれを選ばむか
蜜求め多く舞いたる冬の蝶
少年のジャンヌダルクや寒雀
冬着にはあの油絵の解剖図
ポケットに去年のままの手袋や