以下は、芝不器男の俳句。「不器男百句」から紹介する。
〇春浅くまた巡り来し星座かな
「また巡り来し」が大きな時間のサイクルを感じさせる。星座を入れるのは好き。
〇梅雨晴れの足あをあをと藪を行く
梅雨の合間の晴れに、雨に濡れた草も眩しく、藪へと向かう。妙に、清々しい句。
〇風立ちて星消え失せし枯れ木かな
今はない星の印象が美しい、枯れ木の情景。深い寂寥感漂う句。
〇食堂を出て冬海の蒼さかな
冬の旅先で、一人食堂を出ると、海の青さが広がる。孤独のグルメな一句。
〇向日葵のしべを見るとき海消えし
遠景の海と、眼前の向日葵。視界の対比が際立つ句。しべは青春の生々しさを指すとある。
〇瀧音の息づきのひまや蝉時雨
瀧音が、束の間静まったとき、蝉の声が聞こえる。夏の汗も渇く、涼しげな句。
〇風鈴の空は荒星ばかりかな
風鈴と星の対比が見事。荒星は、風情のない、ぎらぎら光る星を指す。逆にエネルギッシュ。
〇こがらしや倒れざまにも三つ星座
こがらしが吹くと木々も倒れざまにしなう。三つ星もまたしなっているようだ。夜空との対話。
〇星祭る窓の下なる野川かな
星祭りは七夕のこと。野川というと調布の川を思い出してしまう。
○秋空の青の下にも人惑う(私の作)
俳人の句を読むと、自分も作りたくなる。
〇春浅くまた巡り来し星座かな
「また巡り来し」が大きな時間のサイクルを感じさせる。星座を入れるのは好き。
〇梅雨晴れの足あをあをと藪を行く
梅雨の合間の晴れに、雨に濡れた草も眩しく、藪へと向かう。妙に、清々しい句。
〇風立ちて星消え失せし枯れ木かな
今はない星の印象が美しい、枯れ木の情景。深い寂寥感漂う句。
〇食堂を出て冬海の蒼さかな
冬の旅先で、一人食堂を出ると、海の青さが広がる。孤独のグルメな一句。
〇向日葵のしべを見るとき海消えし
遠景の海と、眼前の向日葵。視界の対比が際立つ句。しべは青春の生々しさを指すとある。
〇瀧音の息づきのひまや蝉時雨
瀧音が、束の間静まったとき、蝉の声が聞こえる。夏の汗も渇く、涼しげな句。
〇風鈴の空は荒星ばかりかな
風鈴と星の対比が見事。荒星は、風情のない、ぎらぎら光る星を指す。逆にエネルギッシュ。
〇こがらしや倒れざまにも三つ星座
こがらしが吹くと木々も倒れざまにしなう。三つ星もまたしなっているようだ。夜空との対話。
〇星祭る窓の下なる野川かな
星祭りは七夕のこと。野川というと調布の川を思い出してしまう。
○秋空の青の下にも人惑う(私の作)
俳人の句を読むと、自分も作りたくなる。
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