超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

斎藤慎爾句集を読む

2022-10-22 07:26:15 | 無題
斉藤愼爾句集を読む。
〇北斗星枯野に今日のバス終わる
何気ないが、かっこいい句。星座歳時記買ったので、星を詠みたいのはわかる。
〇初雪に白き牛乳瓶置かる
これを読むと、北国の人なのかな、と思う。
〇ストーブの錆色囲み夜学生
情景が浮かぶ。錆色のストーブ囲みじゃないところがいい。
〇枯れ色を動かし僧の枯野行く
枯れ色を動かし、もうまい表現。
〇遠足に今年の白き波光る
季語は、遠足だろうか。海に遠足した記憶はない。
〇凍港の中央碧き潮動く
凍の字で冬の季語となる。これはいい案。波止場の寒さ染みる。
〇叱られし子の眼に紅き夏祭
現実には、泣いた眼が紅いのであって、その眼が夏祭を見ている。
〇麦藁帽飛ばされて青田まつ青
私も「町の子が拾ってくれた夏帽子」という句を書いた。斎藤氏の句は字足らず。
〇オリオン凍つ家路幾度の曲り角
「帰れない夢」のような句だが、冬の星座が照らしている。
登校の生徒ら弾け走る秋 (私の句)

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