超人日記・俳句

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#俳句・川柳ブログ 

<span itemprop="headline">ミラクル・リージョンのサプライズを聞く</span>

2015-08-01 23:48:44 | 無題


古いカセットテープを押し入れから引っ張り出して、いくつかの懐かしい死蔵音源を救い出した。
一番懐かしく価値が高いと思われるのは、80年代半ばのバンド、ミラクル・リージョンのサプライズ・サプライズ・サプライズである。
REMにちょっと似ていて、REMから評価されたのが売りのバンドであった。だがこの奇妙さ、不思議さはある意味でREMを超えている。
最初の曲ミスター・ミンゴからしてご機嫌である。続くオール・フォー・ザ・ベストもご機嫌な謎の曲。
次のパラダイスも多分ここには地上の楽園がある、心臓が高鳴って、多分一つの世界を見つけたんだ、ララララララララ…という謎の曲。
次のトゥルーリーもゆっくりと謎の心境を歌う。私は私の神経を解きほぐす、ゆっくりと、ゆっくりと。
あなたゆえにあなたを愛する、でも実は実は実は…という不思議な曲。
魔術的フォークロックとでも言うのか。この不思議さは尋常じゃない。
続くストーリーテラーという曲は日本の童謡「雪やこんこん」で始まる、「彼女をそう呼ぶな、お前は知らないが彼女は決して語り部じゃなかった」と何度も力説する謎の曲。
B面の一曲目カントリー・ボーイはサビがアイム・ノット・リアリー・トゥー・ゴー・レッツ・ウェイト・ジャスト・ア・リトル・ビット・ロンガーという名曲。続くクロックト・パスも聞き手を揺さぶる曲。
続くエヴリワン・イン・ヘヴンは「お前は有頂天でもいい、お前は若く、逃げ道はない。だが私が生きる理由を与えよう。私は天国にいる万人が必要だ」という予言者的な曲。
続くワンダーメントは私は恋したい、この世を去る前に、私は少女でありたいと歌う謎の曲。
最後のリトル・マンはみんながお前をリトル・マンと呼ぶ。雨が降るときお前が恋しい。すべてが降るときお前が恋しい。今の場所にいろよ、今の場所にいろよ、お前は悪いことはできないよ、リトル・マンという寂しい謎の曲。ミラクル・リージョンのサプライズは日本でだけCD化されたが今はあまり売ってない。
私はカセットテープをMDに録音して繰り返し聞いている。魔術的フォーク・ロックの酩酊感が癖になる音源である。ミラクル・リージョンのリードボーカルの凄い人(マーク・マルケイ)は今も健在らしい。素晴らしいことだ。
ゆっくりと謎の心を繰り返し囁きかける癖になる歌



コメント
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