超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

現代思想がみえてくる

2021-03-09 22:34:27 | 無題
昨日も日課としている「そうだったのか現代思想」を読む。
ジャック・デリダの後半。
てつがくの音声中心主義(書かれているという自覚が薄い)批判。
文字の復権(書くことは言うことより下じゃない)。
ロゴス中心主義(言葉の定義から考える)批判。
などが、割とすらすらと説明されてゆく。

今日はその続きで、ドゥルーズ=ガタリの哲学。
エディプス・コンプレックスは欲望を型にはめるから反発。
その代わり、分裂的行き当たりばったりの勧め。
きちんと枝葉の生えた地上のトゥリーよりも、
くっついたり離れたりを繰り返す地下茎のほうが自由とか。
部分が全体に奉仕しない、器官なき身体というモデル。
そんなあれやこれやがまたすらすらと説明される。

今まで原本や要約は目にしていたが、こんなにすらすらと
説明する人ははじめて見た。
時々例に出す図版が、判りづらいのはご愛嬌。実にいい本。

若き日にこんがらがった糸たちがするするとける読書体験
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ベターな日々を祈って

2021-03-07 04:46:53 | 無題
昨日は吹雪いていたが、仕事場でひと汗かいてきた。
一昨日、自由作文が終わってホッとしている。
休暇に作曲が終わったマーラー気分である。
あとは、そうだったのか・現代思想の残り3分の1や
あらすじでわかる哲学や
経済社会学入門を読んでスローに過ごしたい。
郵便受けに年長の友人から親身な手紙が入っていた。
ネットで判ることも多いが、リアル友だちの手紙や
会話から得るものが大きい。
昨日も、クラ友と話して、自由作文の内容を
聞いてもらって、喜びを分け合うことができた。
念願の自由作文が終わったので、3月中は、
仕事場の雑務に駆り出されつつ、空いた時間を
のんびり過ごして春を迎えたい。
最近、椅子の後ろに溜まったCDを棚に戻して、
9年前に買ったギュンター・ヴァント・ライヴや
ブルーノ・ワルター・エディションの小箱を並べ、
リボル・ペシェクのマーラーやドヴォルザーク箱
を取り出して聞いている。
4年で履きつぶした雪靴を取り替え、ストックの雪靴を買う。
上向きで行けるといいな。

ゲッティング・ベターな日々を祈りつつカフェインレスでひと休みする

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雪溶けのデイライフ

2021-03-05 04:43:45 | 無題
昨日は雪が半分溶けたジャリジャリ道を歩いて、専門店街まで行き、
ベーカリーで珈琲を飲んで、服飾店で春物を見て歩き、
書店で平均1200円のアンドロイド・スマホ
入門を数冊立ち読みして、また雪溶け道を帰った。
今年初出の野鳥を見掛けた。灰色だが、一部、橙色。
午後、テネシー・ウィリアムズの戯曲を数時間読み、要点を
メモ書きする。
メモ書きが結構な量となり、充実感がある。
「頭から塩吹きそうな」塩鮭の切り身を食べる。
北海道ならではの安さと旨さ。
四月初めにオーマンディのモノラル録音全集(世界初CD化)
何と120枚セットが発売されると知り、驚いた。
世界初CD化!120枚!凄いのが出る。
だが、オーマンディは交響曲を集中的に録音する人ではなく、
有名な管弦楽曲を楽しくゴージャスに聞かせるのを得意とする。
私は交響曲が好きなので、娯楽色の強い管弦楽集は余り聞かない。
過去にカラヤンのボックスセットなどせっせと集めたが、
結局、そのなかでも交響曲ばかり聞いていた。
だから、ハイティンクやヴァントやワルターのような、
交響曲を多く残している指揮者が好きである。
ディズニーの映画「ファンタジア」の音楽で知られる
オーマンディ&フィラデルフィア菅だから、モノラルでも
楽しめるのだろうが、私にはトゥー・マッチである。
夜、ワルターのシューベルトやボールトのエルガーを聞き、
深夜、ケンプのベートーヴェン30番台のソナタを聞いて、大人しく
眠った。

春までは少し間がある三月にフィラデルフィアの箱を夢見る
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映画「欲望の翼」を観る

2021-03-03 17:00:36 | 無題
知人に教えられた香港映画、ウォン・カーウァイ監督の「欲望の翼」(1990)観る。
主人公ヨディ、遊び人。サッカー場のもぎりの女スー(真面目な純真女性)と恋をする。
ヨディの養母は、いろんな男に騙されている。ヨディの次の彼女ミミは派手好きな陽気な女性。
ミミはヨディの友人サブと知り合う。ヨディはアメリカに渡る養母に、実の母が
フィリピンに居ると聞き、フィリピンに母探しに行く。フィリピンの大邸宅で
面会を母に断られて去る。ヨディの後を追うミミにサブが車を売って旅費を工面する。
スーの相談に乗っていた警官でのちに船乗りになるタイドがヨディと同席し、
偽造パスポートのマフィアを殺してヨディは列車のなかで暗殺される。
タイドはヨディの最期に立ち会う。タイドはヨディがスーと過ごした初めての
「友だちの1分間」を覚えていたことを知る。ヨディは降りれない鳥は飛び続けるという
神話を信じていたと言って死んでゆく。最後にギャンブラーの男がヨディのように、
ばっちりスタイルを決めて金をポケットに詰め込んで出てゆく。
(ヨディが殺されたのは、実の母の命令のように受け取れる。)
名作のようだが、出生の秘密に影を持つヨディが周りを振り回す遊び人で、
いつまでも甘えているところが気になる。
またこれはいつも思うことだが、なぜワルい男の方が心優しい実直な男より、
断然モテるのか、そこのところが腑に落ちない。
そういう感想を持ちつつ、結構、純粋に映画鑑賞を楽しんだ1時間半だった。

降りれない鳥に自分をなぞらえた自棄な男が銃撃で果て
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コクトーの晩年の星座

2021-03-01 06:03:10 | 無題
昨日は、雪の晴れ間にベーカリーでお茶する。
帰って、ベル食品の道産牛の牛筋カレー食べる。
そのあと、ジャン・コクトーの遺作映画を観る。
意識と無意識のあいだを詩人がさ迷う幻想作品。
いいのをみた。

昨日は、ディスカバー・ビートルズという
ラジオ番組で、和田唱くんが「後期もやっぱりジョン・レノン!」
という特集をしていた。
アイアム・ザ・ウォーラスやレボリューション、
ディア・プルーデンスにグラスオニオン、ヘイ・ブルドッグに
ドント・レットミー・ダウンとカム・トゥゲザーを掛けた。
やはり、皆、名曲だ。

ジャン・コクトーは晩年、壁画にギリシャ神話を描くのに
没頭していたらしい。そういう人生に、憧れる。

聖堂にギリシャ神話の星空を描いてみたい旅の終わりに

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