決めるのは私。

　早朝仕事の帰りがけ、通りかかった家の小窓から三毛猫が外を眺めていました。
明るい茶色が多めの白いところが少なめの三毛猫さん。

　よその猫が外を見ているだけ、といばだけですが、
そんな瞬間に通りがかりに気づいた嬉しさ。

　自分ちの猫が外を見ている風景は、アパートの構造上見ることができませんが、
うちの猫もこうして見てるのかなぁ～とか、考えると、
帰る足取りも軽くなるのです。

　ふと、近所の本屋さんに行くと、
専門書はないけれど、読みやすい本がずらずらと並んでいます。

　健康本のコーナーで足を止めると、
小麦は食べないほうがいいとか、穀類を食べたほうがいいとか、
火を通さないものを食べたほうがいいとか、日本食がいいとか、
開運ご飯とか、不食とか、色々な食に関する本がありました。

　ぺらぺらと立ち読みをしていると、
どれも実践されているであろう方々が、この道に進むべしと、
自信を持って書かれたもので、
単純な私はどれを読んでも、ほー、すごいな、と思ってしまいました。

　私自身は、和食を作ることもあれば、
創作料理的なものを作ることもあれば、洋食を作ることもあります。

　食べるのも普通は朝昼晩だけど、
お腹が減っていなければ一色抜くこともあるし、
お腹ぺこぺこでがっつり食べるときもあるし、
腹八分目を心がけるときもある…とこれも様々です。

　本屋さんで、ちらっと立ち読みするだけで、
これだけ、食べていいもの悪いものというような本から、
食べる量に関する本まで様々出ているのだから、
きっと、食べることを考えたり、自分で決めかねている人も多いのかもなぁ～と思うことでした。

　たくさんの情報を集めても決めるのは私。
それは大切にしたいな、と思いながら本屋をあとにすることでした。