従弟の死とさざなみ

母の妹の子である従弟が亡くなった。
父母とも兄弟が多かったが全部他界しているはず。

でも、いとこで亡くなった人はいなかったので、「いよ
いよ我々の時代」を感じる。


家系図を作ってみようと、試みたことがあった。
一人一人に書いてもらえば、簡単にできると思っていた。

ところが、この作業は簡単ではなかった。
どんどん枝分けれしてゆく家系をいかに収拾するか、いい
加減な気持ちで進めると混乱する。
専門家的”目”も必要であることが分かった。

もちろん、簡単な図だけでよければ、それなりに作れる。
大雑把な性格なれど、調べ出すとどんどんのめり込む人
間ではそれができないので、結局頓挫した。

一族郎党は、どこか風貌が似ているものだ。
有名な人形作家の従弟の場合、あまりに弟に姿や声が似
ていて、驚いたことがあった。

資料を集めるだけ集めて世話好きにバトンタッチする手
もありはしないか。

そろそろ、考える時間が少なくなりつつあるじじいは考
える。