人生アラカルト

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「さあ、薬を呑み込むよ」-脳に告知

2016-09-21 05:52:37 | 80はミステリーゾーン
誤嚥で死ぬのは、まさかの事故。
本人も残念な死に方だろう。
私の叔父もこれで亡くなった。

五木寛之さんが教える誤嚥防止術。

「誤嚥は、無意識でやってしまうこと」
そこで、「いまから、*****を飲み込むぞ」
と脳に告知する。

脳が咽頭に知らせるかどうかは認知できないが…


私は稲荷山で石段を下りるとき、とくに一段目に
足に「これから下る」と意識する。

階段なら、手すりがあり、つかまりはしないが、
安心感が生まれる。

石段で不用意に踏み出して滑ったら、といつも
全身に緊張感を与える。


酒 🍶のみだったころの話。
龍が住んでいた盃があった。

熱燗を注ぐと、龍が目を覚まし、やおら微動する。

まず、盃から漂う酒の匂いを嗅ぐ。
匂いは喉をこれから酒が通ることを知らせる。

龍が眼光鋭く、「さ、呑め」と促す。

一滴、口に含み、舌に転がす。
「さあ、行くぞ」と咽頭に知らせる。
咽頭は食道に伝え、食道は胃へ。

酒はじわっと食道を温めながら、胃へと向かう。

盃の酒を呑み干すと、龍は安心して下に沈む。

酒呑みはこの一発目が大事なのである。

盃はコップに代わって、こんなじれったい呑み方
は姿を消したように思う。私もあなたも。


胃を失う前が、懐かしい。