五嶋龍さんありがとう

龍と言う名前のようにバイオリニストの五嶋龍
さんはすさまじい巨人である。巨人はイメージ
からはずれそうだが、恐ろしいほどの天才。か
れはハーバード大物理学科を出た超一流音楽家。

テレビ朝日系列の「題名のない音楽会」の５代目
司会者として１年半つとめ、今日”卒業”の演奏
をした。

演奏したのはパガニーニ作曲の「バイオリン協奏
曲第１番」だった。彼はこの難曲をなんと７歳で
演奏、デビュー曲としている。

巨人だと思ったのは、音楽というジャンルの全域
にわたり取り上げ、若い演奏家といつもいきいき
と共演。物腰は柔らかく、日本の音楽や彼よりも
っと若い人達の演奏にも笑み絶やさなかった姿勢。


彼の演奏を聞きながら、私は「８０のミステリー
ゾーン」に入っていた。これは現実であると同時
に次の世界を覗いた、と思った。

つまり、しあわせであること。