人生アラカルト

どうせ過ごすなら楽しくね。

過去を知ることの残酷さ

2017-03-04 18:00:10 | 80はミステリーゾーン
寝る前、活字を見ないと眠れない。
いまは、川口俊和著「コーヒーが冷めない
うちに」を読んでいる。

ある喫茶店で、コーヒーが覚め無いうちに
過去に戻ることができる、という小説。

4つの話があり、4回も6回も泣いたと帯
に書いてあった。買った時点で36万部。

旅館を継ぐのが嫌な姉は、事故で死んだ妹
に会う。

妹は旅館を姉と一緒にやり続けたいとなん
ども姉に会いに来た。真剣な妹の気持ちを
知らずにいた。

死んだ後で分かっても、事実は覆せない。

幕末にタイムスリップしたtvドラマ「仁」
がそうであった。

現代の医学知識を持った医師が江戸時代に
戻るとどうなるか。
歴史上の人物と会ったとしても、進言ははば
かれる。

タイムスリップしたものが事実を変えること
はできないのが鉄則だ。

妹の気持ちを知った姉はただ涙を流すばかり
で、つらさだけが追いかぶさる。


過去。振り返っていいことも悪いことも同時に
知ったら、この成り行きに凡人は耐えられるか。

待望の城南宮の梅満開

2017-03-04 16:50:10 | 80はミステリーゾーン
城南宮へは車で15分くらいだが、今日は自転車
で行くことにした。多分天気がいいから、土曜
日だから神社の駐車場が込んでいるだろうから。

城南宮は本殿の改修中。隣の建物で巫女さんが
舞っていた。
梅も満開。境内が華やいでいる。








小鳥もやってきている。



苔の上に椿、その先に梅の木。出来過ぎ、 椿の木は。



子供もカメラマン。



笑って学ぶ俳句

2017-03-02 20:03:28 | 80はミステリーゾーン
80を過ぎても知らないことがいっぱいある。
知らなかったで死ぬのはもったいない。

笑って学べるのが俳句。
夏井いつき先生の「プレバト」

お雛様の写真で一句。

生徒の作品
  甘酒に
  酔えぬと内裏
  手を叩く

先生の評 甘酒は夏の季語、白酒でも。内裏は男
雛もある。

生徒の作品
  絢爛な
  雛を納めて
  居間の寂しさ

先生の評 雛納めとしたら言葉が省略できる。
  雛納して 
  我が小さき
  居間広し

生徒の作品
  雛納
  すませば囀り
  ノスタルジー

先生の評 すますは、雛納めを済ますとも耳をす
ますともとれる。囀りは季語。飾り段たたみとし
てもよい。

日本語の表現は多彩、いかに俳句の世界に入るか、
門前で小僧うろうろ。これから勉強だ。




  

「騎士団長殺し」をつい買う

2017-03-01 05:37:57 | 80はミステリーゾーン
近所のつたやに行った。入口に村上春樹の
「騎士団殺し」がどんと積んであった。

「第1部顕れるイデア編」とある。帯封に
は「旋回する物語そして変装する言葉」

相変わらずどのような内容なのか、うかが
えない。

「書きおろし」だから。

私はこの「書き下し」の意味をおぼろげな
解釈をしていた。


本当の意味は新聞や連載になどで書いたも
のではなく、初めて本にしたもの。大まか
には当たっているような。

ついでに、文庫本は出版後3年ほどで出さ
れる。いわば、普及本。小さくつまって、
値段も安い。

こういったことをネットで聞く手合いに、
「本が好きなら、聞く前に自分で調べろ」
ときつい答えが跳ね返ったり。面白いこと
限りなし。


「騎士団殺し」はすぐ買った。

実に美しい本だったから。内容は問わず、
本を買う。こんな人間がいてもおかしくな
いだろう。

寝る前にページを開く。
読みやすい。

読みかけの「コーヒーの冷めないうちに」
の行く方も気になるから、こっちの紐も引く。

気ままな一人暮らしの夜は長くなる。