こころの染織

ひと針ひと針心を繕います。
第8章・・月あかりの散歩道・・・私とルナと一緒に月に想いを馳せて散歩しませんか~♪

落葉

2015-10-21 00:43:32 | 第3章・こまちの里から

アメリカン・ブルーです。


紅葉と落葉・・・・
実は、私は「落葉」が好きです。
敷き詰められてゆくその彩りが日々変化して、
重なってゆく絵の具の厚さを感じるからです。


今日は、ルナと、そんな公園を歩きました。


「落葉」の季節に思い出す風景はいつも決まっていて、
中学時代の帰り道だった盛岡市上田の岩手大学農学部前の通りです。
今月末には、そこは木枯らしの舞いが見られるでしょう。


空気が冷えてくると、学校帰りに「高島屋」さんへ寄って、
熱い大判焼きを食べて帰る日が増えました。
母には、学校帰りに寄り道をしないようにといつも言われていましたが、
友人に誘われて、時々はこっそり寄るのですが、
なぜかそれがバレるのです(笑)







介護5の認定になって、8月にグループホームへ入所した母ですが、
先日、姉から驚くべき回復をしている様子を聞くことが出来ました。


食事が喉を通らなくなって、
小さく切ったり、ペースト状にして食べていたのですが、
敬老の日のイベントがあって、家族も招待され、
姉も行ってみると、母の前に普通に折詰弁当が用意されているのに驚いて、
「母は、食べられないのでは?」
職員さんに聞いてみると、「大丈夫ですよ!!」
包丁で、殆どひと口大に切ってあったそうですが、自分で箸で口へ運び、
あらかたの量をたいらげていたそうです。


入所から2か月半・・・
およそ3kg体重が増えてしまったと職員さん達は心配しているそうですが、
5月から8月までに減った分が戻ったのだから、
むしろ姉にとってはホッとしたらしいのですが、
介護してくださる方々にしたら、
体重増加は、色々な意味でマイナスのようで、
とても気にしているとのことでした。


しかも、季節柄、食欲が出てきて、
「次に来るときは、筋子とシャケを持ってきてね~♪」
母の好物です。
そう言って楽しみにしていたので、次回の訪問に持参したら大喜びで、
その次に行ったときには、「美味しかったよ~♪」と、
そのひと言で、6月からの2ヶ月、
母と戦った日々が消えていったと言っていました。







落葉が始まると、
今まで見えなかった木々の向うの景色が現れ、
そこを行き交う思いがけない人々の姿・・・
そんな情景を「詠いたい」


この季節になると、そんな母との会話を思い出します。
そして、母は、当時の40代のまま、そこに現れるのが不思議です。
今週は、母にまだ報告していなかった、
息子の嬉しい話を手紙で送ろうと思っています。
きっと、喜んでくれると思います。





コメント (16)
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