白河桃子の「“キャリモテ”の時代」 【第15回】あなたの「女磨き」は間違っている モテるために身につけるスキルとはキーワードは金融知識(日経ビジネスオンライン) - goo ニュース「間違ってる、あなたの女磨き」という本を書こうと思っていたのだが、5年前は怖くて書くことができなかった。女性誌では相変わらず「女磨き」を推奨しているし、女性たちも女磨きが大好き。とにかく日本の女性は勉強好きで、「自分」好き。自分を向上させることには、ことさら熱心なのだ。
もちろん「女磨き」は悪くない。その向上心、勉学欲は日本の女性の美徳である。しかし、問題はその目的。「よりいい女」になって「よりいい男」をゲットしようという先行投資かもしれないが、多分リターンは難しい。
こんなことを考えるようになったのは、ピカピカに女磨きをした女性ほど「こんな素敵な人が、どうして?」と思うほど独身の場合が多いという、「巷の法則」に気づいたからだ。
前回のコラムでも述べたように、「ゆる」「スキ」がない完璧な装いというのは、男性からはあまり魅力的には見えない。「あまりに完璧に磨きすぎた女性」も「スキ」がなくて、男性からは歓迎されない。
また男性は「教え好き」でもある。自分が勝っている分野の知識を、滔々と語り続ける男性に出会って、辟易したことのある女性も多いだろう。教え甲斐のない女性は「可愛げ」がない。
例えば、女性の習い事や趣味として人気のあるワインスクール。知り合いの働く女性にも、「ワインアドバイザー」などの資格を趣味として持つ人が多い。しかし男性としては、名刺に「ワインアドバイザー」と刷り込んである女性をどう感じるだろうか? 何人かの男性に聞いてみたところ、このような回答が返ってきた。
「うーん、こんな女性を食事に誘ったら、高くつくような感じがしてイヤですね。自分が頼んだワインの名前を見て、『ふーん』なんて言われたら困るし…」と言うA氏。一方、「自分もワイン好きだから、話が合いそうだと思います」とB氏。そしてC氏は、「そういう人は面白いですね。いろいろ教えてもらっちゃおう」と答える。
ちなみにC氏のような男性は、20代に多い。30代、特に35歳以上は、女性に対してカッコつけたい世代なので、自分が優位に立てそうもない局面には近づきたがらないようなA氏タイプが多い。
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