「甘やかしてはいけない」と、酒を飲みながらの席で出た言葉をふと思い出しました。
その時、大学で心理学を専攻したヤツが「甘えに否定的な人は、他人に厳しく自分に甘い人」が多いと。
続けて彼は「他人に厳しく自分に甘い人は、大きなミスや自力で乗り越えられない問題に直面したとき、自分がこれ以上傷つくのを避けるため、自分の事は棚に上げ、何かにつけて言い訳をする様になる。」と、この様な話をしたと記憶している。
思わず「他人に厳しく自分に甘いって、オレのことか?」と、彼に聞くと違った。
私は大雑把で詰めが甘いらしい。
飲んだ席での結論は、「内省でもしない限り自分の事ってなかなか見えないよな」と。
こちらのキチンとした記事はいかがでしょう。
“甘え”は人間の成長になくてはならないもの
2014年04月26日 10:21 プレジデントオンライン
(前略)
「甘やかしてはいけない」「甘えるな」など、甘えは否定的な意味で使われることが多いですが、甘えは人間の成長にとってなくてはならないものです。甘えさせてもらえなかったり、うまく甘えることができなかったりして甘えが満たされない場合は、満たしてくれない相手に怒りが生まれます。そして自分は甘えさせてもらえるだけの価値のない人間だと思い込みます。それが周囲への不信感や怒りにつながり、自己肯定感はどんどん低くなります。人間関係が希薄になり、攻撃的になったり、あるいは被害者意識を持ったりしやすくなるのです。
いじめの加害者の中心人物は、虐待されたり放置されたり、どこかで被害を受けているというケースが多い。これは甘えが満ち足りていないということが根底にあるのです。また、アルコール依存症や薬物依存症、携帯電話依存症など、依存症になりやすい人も、幼少期の甘えが十分でないことの表れです。
■ダメ出し文化が自信のない子を育てた
繰り返しになりますが、まず自己肯定感が育ってはじめて、しつけやルール、規範を守ることができ、そして学力が伸びるのです。この順番を間違えてはいけません。
自己肯定感をほったらかしにして、しつけやルールばかりに固執して子供を叱っていないでしょうか。そうすると子供は攻撃的になって、ますますしつけやルールは身につきません。約束事やルールが守れないことでまた親から叱られるので、さらに自己肯定感が下がる、という悪循環に陥ります。そういう場合は、いったん勉強やしつけは横において、もう一度、自己肯定感をしっかりと育て直すことが大切です。
しつけやルールは「やっていいこと」は○=これができる子はいい子で、「やってはいけないこと」は×=これができない子は悪い子、といった世界で、白黒がはっきりしています。けれども自己肯定感は“○でも×でもいい”のです。
「たとえ勉強ができなくても、あなたのことは大好きだよ」と、親が子供を受け入れてやるのです。「もちろん、いい子になってほしいけれど、たとえ非行に走っても、おまえはお父さんとお母さんの子供だ。見捨てないよ」。こうした気持ちに接することで育まれるのが自己肯定感です。そしてこの自己肯定感を育てられるのは家族しかいません。
日本の子供たちの自己評価の低さは世界の中でも突出しています。2011年に発表された「高校生の心と体の健康に関する調査」(日本青少年研究所)によると、「自分は価値のある人間だと思う」と答えた子供の割合がアメリカは89.1%、中国は87.7%なのに対し、日本は36.1%とひときわ低い数値。実に6割以上もの子供が、自分は価値のない人間だと思っています。
(以下略)
人を引きつけるポジティブ話法
アイツの話は疲れると言われない様に、人との会話を楽しむこちらの本はいかがでしょう。
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「できる人」の対人術 (PHP文庫) |
PHP研究所 |
内容(「BOOK」データベースより)
世の中には、“人を引きつけるパワー”を身につけている人たちがいる。本書は、そういうパワーを持った「魅力的な人」たちの行動、外見、話し方、ボディ・ランゲージなどの秘密を解き明かし、“人を引きつけるパワー(=対人術)”を、すぐに使える「ノウハウ」として紹介するものである。男女の関係はもとより、職場の同僚や上司、取引先などのビジネスでの人間関係にもおおいに役立つテクニックが満載。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ホーガン,ケビン
『フォーチュン』誌上で全米トップ500に数えられる多くの優良企業のビジネスマン達に、「成功する人」になる話し方や、説得の心理戦に勝ち抜くスキルを指導している話し方の権威。心理学博士号(Ph.D.)を持ち、ミネアポリスのセント・トーマス大学マネージメントセンターで、「説得のための心理学」を教えている。全米で放映されるテレビやラジオ番組への出演も多数
五十嵐/哲
翻訳家。東京都立大学心理学科卒。MA in Psychology(イギリス・リバプール大学)取得。英語学習誌の編集長を経て、独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)