脳出血してから31日目（四年前の出来事）

お隣さんに用事がありお尋ねした所
新聞の切り抜きをツレにと、下さる
ニュートリノの小柴昌俊さんの言葉が載っていて
「なにくそ」はいい言葉だと言うタイトル
ご自身の中学時代に小児麻痺という病に倒れ
それから自己流のリハビリを続けて
「なにくそ」という本気が自分の人生を変えていくと学んだと書いてあった

ツレにも、「なにくそと思って
山があり谷もあるだろうけれど
これからも頑張ってくださいね」とメッセージもくださった
お隣さんのお母様のリハビリ経験からどれだけ
リハビリの経過が辛いか良く解っておられるからこその、お言葉・・・
ありがとう！

ツレは読んでくれるかな？

そのツレからメールが届き
キヨユ８今日、よとていとは
と打ってきた

脳出血してからの、初めてのメールだ・・・
パパ片目で打ったの？偉いね
仕事があるから五時頃着くよ
と返信した
またひとつ山を越しました・・・^^
でも、何処で打って何処で受信したんだろうね？？

一時間後
ツレからの２通目は
いし

いしってなんだ？？
病院に着いて判明したが
名刺を持って来てだった・・・
お世話になったスタッフに配りたかったのだそうだ

今夜のツレは少々ナーバス・・・
ベッドに横になったまま
まるで退院したくないみたいに
力無く話をする
「今日はね、
みなさんが次々にお別れを言いに来て下さってね
パパ泣いてしまったの・・・」

「リハビリのOさんもY君も仕事帰りに、来て下さってね
『次の所でも頑張って下さいね』と言ってくれたの・・・」

食欲もイマイチで
ニワライフをやっと５包ロイヤルセレクト７粒
ご飯は半分しか食べなかった

最後の下でのデートは
結構元気になって
談話室でコーヒーを飲んでいる間に
内緒の話はあるの？と聞いてきたが
今夜はないよと返事をしたら
安心したように頷いて
明日は退院だから家はお赤飯かい？と言う
「明日は忙しいし
また直ぐに違う所に入院するんだから
お赤飯を炊いている時間はないよ」と言い聞かす

部屋に戻ってからは
直ぐに寝ると言うので
「ジャ明日は２時に迎えに来るよ」と言い置いて
明日要る物だけ残して荷物を持って帰る

帰宅して直ぐに荷物整理をして
ゴウが２度目となる、泊まりに来るので
慌てて夕飯の支度をするが
本格的夕飯を作るなんて随分と久しぶりの気がする・・・

ゴウが気持ちのいい食欲でドンドン食べていくのを見てるだけで
こちらも嬉しくなってくる
母ちゃん、それしか食べないの？と聞いてくるが
私としたら久々の食欲で
かなり食べたと思っている
今夜は誰かが家にいると思いながら食べる夕飯は美味しい
お互いに疲れているので
缶ビールを２本で終了
「ああ、旨かった～
食べ終わってから、こうやって直ぐに寝転べるってなんていいんだ～♪」と
言いながらストーブの前に横たわるゴウ
それが解って来ただけで、一人暮らしをして良かったね

お風呂からあがって
「どう最近は？」なんて聞いてくる
ツレと共に歩いて行く旨を伝え
隣の部屋に用意した介護の用品を見せると
「もうこんなに揃えたんだ～！」とビックリしていた

「Kさんが治って元のように歩くと信じているから
こういう物を買いたくはないこと
だからこそ、どうやってこれらを揃えたか？と説明して

人に出会って、人に親切にしておくと
こんなにも、人から助けて貰えたと
何より自慢できることをタイミング良く伝えることが出来た