荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

史跡 椀船の港

2022年06月21日 | 散文

2ヶ月前から整形外科に通って腰の治療中です。従って遠出はできませんが、10年くらい前に東京から送って納屋に仕舞っておいた自転車を引っ張り出しました。空気を入れて出発です。故郷を巡ります。   先ずやって来たのは海です。干潮です。

 

漁港ではありません。河口にレジャー船を繋留している場所です。

 

ここは史跡「碗船の港」です。

 

「伝え聞く椀船河岸や・・子釣」

 

「椀船の昔思ふや・・・」光溢れる河岸です。

 

さて、そこの石で囲われた小さな港が、昔の「椀船の港」です。

 

堤防には行けなくしています。3年前は堤防の上を歩きました。まあ、老人だし腰痛の治療中だし、行かなくていいです。

 

小さな港を観ます。

 

側の上流はすぐに山です。満潮になったら水没する堤防です。

 

この港から「桜井漆器」を積んだ船が行商に出かけました。

 

主な行商先は九州でした。農閑期は農村からも行きました。そんなに昔の話ではありません。両親の時代まで続いていました。農家の二・三男は行商先で結婚して、向こうの人間になった人も居るといいます。九州の人から、「私の先祖は桜井から来た人です」と言われたことがあります。

そんな歴史がある故郷の海は、いつも穏やかな海です。そうそう、私は瀬戸内海国立公園で生まれ育ったのです。


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