荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

新緑の水元公園/タナゴ釣り人

2021年05月07日 | 散文

桜の木の下の小さな水路です。この時期は釣り人が少なくなります。自転車と釣り道具を残して釣り人がいません。

 

こちらも居ません。遅い昼食でしょうか?トイレでしょうか?

 

この時期の釣り場はこの水路です。もうあの綺麗な婚姻色を持ったタナゴは居なくなります。この時期は婚姻色を求めるビギナーは居ません。この水路はタナゴの幼魚がふ化する場所です。この時期は彼らが言う「正統派」タナゴ釣り人の出番です。

普通、釣りは大物釣りを良しとします。「尺岩魚」とか200kg超のマグロとかです。一方正統派タナゴ釣り人は小さいのを良しとします。小さいタナゴを釣る為に釣り針やテグスなどの道具に工夫を凝らして、人より小さなタナゴに餌を喰わせて釣り上げる為の努力を重ねています。その目安は一円玉(直径2cm)以下です。そんな釣り人の腕の見せ所の季節なのです。名人の出番なのです。

あ、帰って来ました。釣りの再開です。

 

こちらにも名人が居ます。当たりが無いのか移動して来ました。

 

移動した後の名人の道具と自転車です。

 

通り過ぎて振り返ります。この時期僅かに居る名人たちです。誰よりも、自分の過去の釣果よりも小さいタナゴを目指して、1日遊んで放流して帰る人たちです。ここは動植物の採取を禁止している公園です。

彼らにとって、持ち帰って大きく育てるのは意味の無いことなのです。


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