荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

市川道に続く「京成江戸川商栄会」

2023年08月28日 | 散文

さて、とっくに民家だけになっている「京成江戸川商栄会」商店街は、京成江戸川駅のすぐ南で終わりになります。

 

そこに古い石柱が有ります。

 

そして説明板が有ります。なるほど、市川の関所ですか?その関所を通ると、正面にこの道標が見えたのですか?

 

よく見ると、「右いち川みち」と読めます。

 

右とは、そこの三叉路を行く訳ですね。

 

すぐそこに江戸川の土手が見えます。

 

ここにも、小岩菖蒲園の土手上から見たのと同じ、商店街の出入り口の看板が有ります。

 

土手の斜め向こうが小岩菖蒲園です。

 

土手の石段を上がります。

 

土手上に説明板が有りました。

 

左の鉄橋の向こうが小岩菖蒲園です。

 

右には国道14号線(千葉街道)の「市川橋」です。鉄道と道路で、東京と千葉を結ぶ場所です。重要な交通の拠点だと分かります。

 

そうなんです。ここが「小岩市川の渡し跡」であり、「小岩市川関所跡」なんです。

 

当時の渡しと関所の絵です。対岸の千葉左側が高台になっているのが分かります。現在も残る、国府台に続く地形です。

 

地図も有ります。上部にある「佐倉道」と「御番所町」の部分が、今立っている場所です。

 

説明板の裏側です。ここに関所と渡しがあったようです。

 

振り返ります。渡しを降りて、関所を抜けて、この土手を降りて行った訳です。

 

そして、商店街の入口になります。

 

道標の場所まで戻りました。ここからあの土手の間の道の左右に、旅籠とか休憩所とか団子屋とかが在ったに違いありません。賑わいの道だったと思います。そしてここが、今は寂れた「京成江戸川商栄会」の発祥の地だったのではないでしょうか?

前回「男はつらいよ」の撮影現場を訪ねて来た時に感じた疑問が、再訪したことによって確信に変わっている次第です。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 江戸川から行く「京成江戸川... | トップ | 晩夏の「雑司が谷旧宣教師館」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

散文」カテゴリの最新記事