まずは土曜日の中山牝馬S。勝ったのは、オルフェーヴル産駒クリノプレミアム。中団後方待機で脚を溜める選択。前半1000mは1分0秒台なので、そんなにハイペースではありませんでしたが、後半も淀みなく流れる展開となり、前の位置にいた馬は総崩れに。
クリノプレミアムは、4コーナー手前から前に進出して、直線では馬場の中央を伸びてきました。最内には、後方から差してきたミスニューヨーク、自分のすぐ内側には好位から差してきたアブレイズがいましたが、これらを豪快に差し切って快勝。1分46秒8の勝ちタイム。15番人気を見返しての見事な勝利。
2着のアブレイズは、上位馬で好位に居た唯一の馬。勝負根性が持ち味であり、自分の競馬が出来たと思います。ミスニューヨークは内埒際の効率良いコース取りが効きました。最速の上り34秒0で5着のテルツェットは、あまりに外を回し過ぎたと思います。ただ、本番のヴィクトリアMに向けては良いレースだったと思います。
次は金鯱賞。勝ったのは、モーリス産駒ジャックドール。好スタートからスピードを活かした逃げへ。前半1000mが59秒3で、いつもより前半も速い。ペースを緩めることなく、そのまま直線へ。4番手からレイパパレが迫ってきましたが、その差を詰められることもなく、2馬身差の完勝。勝ちタイムは1分57秒2のコースレコード。骨のあるメンバーを相手に、強い勝ち方を見せてくれました。これで、本番の大阪杯ではエフフォーリアとの対戦となります。今回と同じレースをすれば、負ける要素がない気が致します。
2着はレイパパレ。この馬のレースは出来ていますが、勝ちにいくならば、逃げ馬を潰しにいくしかありません。本番ではどうするか。3着はアカイイト。この馬も自分のレースはしています。本番が、もっと長めの消耗戦になればチャンスはあるかも。4着のポタジェは明らかに位置が後ろ過ぎ。
さて、本番の大阪杯はどんなレースになるのか? ジャックドールを潰しにいく馬が出てくるのか?
最後はフィリーズR。勝ったのは、ロードカナロア産駒サブライムアンセム。中団後方待機で脚を溜めます。馬群を上手く捌いて、直線では馬場の中央を選択して先に抜け出します。外からミッキーアイル産駒ナムラクレアが差してきて迫りますが、アタマ差だけ凌ぎ切って勝利。1分19秒9の勝ちタイム。2月に未勝利を勝ったばかりの馬がトライアルを制して桜花賞へ。
2着はナムラクレア。頭数が多いため、馬群を捌くのに手間取り、馬場の大外を回して、ラスト100mだけで勝ち馬に迫りましたが届かず。3着はキズナ産駒アネゴハダ。3番手から粘り切ったこの馬も力は出しています。
ただ、この3頭ともに、本番の桜花賞では3着までの候補にはならない気が致します。
おまけで、中山の桜花賞トライアルのアネモスS(L)。勝ったのは、ディーマジェスティ産駒クロスマジェスティ。2番手追走から、直線では早め先頭に立って、そのまま後続を寄せ付けず、1馬身1/4差で完勝。積極的なレース運びが勝因。勝ちタイムは1分34秒4。2着は5番手追走から差してきたルーラーシップ産駒ラズベリームース。
1番人気のウィズグレイスは、無理に抑えてレースをせずに、積極的に逃げるべきだったと思います。この馬の性格から、抑えることは闘争心を削ぐことになるのだと思います。