まずは中京のファルコンS。勝ったのはイスラボニータ産駒プルパレイ。コースの内側9番手追走から、直線では、内埒際を何とか抜け出して2番手まで進出、そこからは馬場の中央にコースを変えて、逃げ馬を捉えてそのまま押し切って勝利。勝ち時計は稍重馬場で1分20秒9。イスラボニータは産駒のJRA重賞初勝利。
2着は勝ち馬とほぼ同じ位置から外側を差してきたルーラーシップ産駒タイセイディバイン。3着は中団待機から差してきたリオンディーズ産駒オタルエバー。
1番人気のビッグアーサー産駒トウシンマカオは、中団待機と脚を溜めていましたが、直線で前が空かずにレースにならず。前走、前々走と負かしてきたプルパレイが見事な勝利だっただけに、ここは参考外で良いと思います。
皐月賞トライアルの若葉S(L)のも触れておきます。勝ったのは、ドレフォン産駒デシエルト。好スタートからスピードを活かした逃げへ。直線に入っても、後続を突き放して3馬身差の圧勝。勝ち時計は稍重の2分0秒2。ダート界のヒーロー候補が、芝でも狼煙を上げました。皐月賞でもレースを支配できるスピードと持続力がありますので、要チェックであります。2着は5番手から差してきたエピファネイア産駒ヴェローナシチー。
次はスプリングS。勝ったのは、アメリカンペイトリオット産駒ビーアストニッシド。好スタートからマイペースの逃げへ。前半1000mは1分0秒8の平均ペース。そのままペースを緩めることなく、直線でも突き放しにかかり、後続を2馬身程度の差をつけるが、坂の辺りで2番手からハービンジャー産駒アライバルが迫り、最後はハナ差だけ凌いで辛勝。稍重の勝ちタイムは1分48秒4。岩田康成騎手のファインプレーだと思いますが、この馬にとっては淀みないペースの逃げは1800mが限界。本番の皐月賞は、もっと流れる展開になるので、逃げの戦法では持たないと思います。
2着のアライバルは惜しい2着。この馬は本番でも狙えると思いますが、陣営はNHKマイルCへ向かう意向のようです。3着のサトノヘリオスは、中団待機から脚を溜めての追込みでした。
なお、1番人気のアサヒは、またもや出遅れ。地力はあるけど、当面信頼はおけない馬になってしまいました。
そして阪神大賞典。勝ったのは、キズナ産駒ディープボンド。好スタートから6番手の外側に位置取り。前半1000mは1分3秒1のスローペースとなるも、しっかり折合いがついて動かない。ラスト600mのところで、2番手にいたオルフェーヴル産駒アイアンバローズが動き始め、直線では早め先頭に立って、そのまま押し切りに入る。そこに、6番手からディープボンドがスパートをかけて追いかける。坂の入り口で前を捉まえて、3/4馬身差で快勝。勝ちタイムは3分5秒0。アイアンバローズの勝ちパターンだったレースを、地力の違いでディープボンドが差し切りました。強い!の一言。これで本番の天皇賞春は、絶対的本命になります。
2着のアイアンバローズは惜しいレース。完璧なレースでしたが、勝ち馬が強すぎました。3着のシルヴァーソニックは、ディープボンドと同じ位置の内側にいましたが、ディープボンドに押し込まれて、押し出すタイミングが遅れての3着。4着のマカオンドールは、位置が後ろ過ぎたのが敗因で、最後の脚は良い伸びでしたので、本番では見直し可能。
最後はフラワーC。勝ったのは、キングカメハメハ産駒スタニングローズ。好スタートから3番手追走へ。スローペースでも折り合い、直線では先に抜け出していたエピファネイア産駒ニシノラブウイングを外から追いかけて、1/2馬身差前に出たところがゴール。スタニングローズは嬉しい重賞初勝利。
2着にはニシノラブウイング、3着には中団から差してきたロードカナロア産駒シンティレーション。狙っていたディープインパクト産駒パーソナルハイは、スタートの出遅れが全て。逃げてこその馬です。