今週は、土曜日に桜花賞トライアルのチューリップ賞(GⅡ)、日曜日には皐月賞トライアルの弥生賞ディープインパクト記念(GⅡ)が行われます。
最近は、暮れの阪神JF、あるいはホープフルSから、有力馬たちが本番へ直行するケースが多かったため、3月初めに開催される、この2つのトライアルレースの参加メンバーもやや寂しい感がありました。しかし、今年は牡馬牝馬の2歳チャンピオンが登場致します。
まずはチューリップ賞。何と言っても、阪神JFを勝った2歳牝馬チャンピオンのエピファネイア産駒サークルオブライフ、阪神JF3着のシルバーステート産駒ウォーターナビレラ、同じく4着のハービンジャー産駒ナミュール、7着のロードカナロア産駒ステルナティーアの阪神JF組の4頭。これに加えて、1月の菜の花賞を勝ったドゥラメンテ産駒サウンドビバーチェ、2月の春菜賞を勝ったモーリス産駒シークルーズ、クイーンカップ4着のディープインパクト産駒ラリュエル、そしてデビュー前からPOGでは1番人気だった、昨年の8月新馬戦以来のディープインパクト産駒ルージュスティリアという豪華メンバーが揃いました。
前哨戦のレースレベルは圧倒的に阪神JFが高いので、ここの1着サークルオブライフ、3着ウォーターナビレラ、4着ナミュールが中心になると思います。ただし、2月のクイーンカップのレベルも悪くなく、そこで包まれて4着だったラリュエルと、同じくクイーンカップ2着のスターズオンアースを新馬戦で破ったルージュスティリアも、状態次第では上位争うになりそう。特に、3歳春の成長力が著しいディープインパクト産駒には注意が必要と言えるでしょう。
次は弥生賞ディープインパクト記念。まずは、朝日杯FSを勝った2歳牡馬チャンピオンのハーツクライ産駒ドウデュース。同じハーツクライ産駒としては、きさらぎ賞を勝ったマテンロウレオと、ホープフルS5着のボーンディスウェイ。またリオンディーズ産駒も強豪が揃っていて、京都2歳Sを快勝したジャスティンロック、ジュニアCを圧勝したインダストリア。ハービンジャー産駒も強い馬が2頭参戦、若駒Sを勝ったリューベックと京成杯2着のロジハービン。その他にも、ホープフルS3着のモーリス産駒ラーグルフ、きさらぎ賞3着のキズナ産駒メイショウゲキリン、そしてディープインパクト産駒アスクビクターモア。
ここも前哨戦のレースレベルは圧倒的に朝日杯FSが高いので、中心はドウデュースで揺るがないと思います。また重賞勝ち馬であるジャスティンロック、マテンロウレオと並んで、前走の勝ち方が強かったインダストリアが有力馬と言えるでしょう。ただ、その他の馬も力の差は僅かですので、ここへ来ての成長次第では、逆転も十分に可能だと思います。
特に気を付けたいのが、ここでもディープインパクト産駒アスクビクターモア。3歳春の成長力はもちろん、前走の3歳1勝クラスで破ったレヴァンジルは、そのあと、ゆりかもめ賞を勝って、すみれSは2着。同レースで、ゆりかもめ賞2着、すみれS1着のポッドポレットとともに、影のダービー馬候補と挙げられている強豪たち。軽視は禁物だと思います。
さて、いよいよ始まる3歳クラシックの春。土曜日と日曜日で、牡馬牝馬ともに、クラシックの方向性が見えてくる可能性が大きいと思います。
注目して参りましょう!!