★悲情城市
監督:ホウ・シャオシェン
1989/台湾
この作品で、初めて、
監督の侯孝賢を知り、
俳優の梁朝偉(トニー・レオン)の姿を目に止めました。
あの
「九份の町」の石の階段がなつかしく蘇った。
今度来たら、
あの山に上ろうと思っていた山が写っていたのには、びっくり。
台湾の歴史を少しでも知っていたら、、、、
と嘆かされた作品です。
台湾での第二次大戦後直後の時代がもうひとつ理解できていないので、
ストーリィが正確に掴みきれないのが残念。
丁寧で自然なカメラワークで、
激動の時代に翻弄されながらも必死に生きた人間たちを愛しく表現している。
淡々とした語り口がより切なさを感じさせた。
たまらなく愛しい。
いいものを観た時の幸福感。
私の台湾映画愛のスタートにたつ作品です。