★「松井正之油絵展ー人そして生あるものたちー」
会場:静岡・亀山画廊
松井さんの個展会場に入ると、
圧倒的な白の「堅牢さ」が迫ってきます。
描かれているものは、
「人そして生あるものたち」ですが、
その生き物を包み込む白の空間は作家の強い意志を表現した「抽象の白」です。
本物の絵かきの白。
描かれた「生あるものたち」と「抽象の白」が
きびしい緊張関係を生み出し、
「描くこと」の強い意志をストレートに感じさる作品群でした。
作家の精神性をこんなに強く感じさせる作品にはめったに出会えるものではありません。
太く大きな生命力を感じさせる個展でした。