★ローマ・サンタ・チェチーリア管弦楽団
指揮:アントニオ・パッパーノ(音楽監督)
京都コンサートホール
ロッシーニ : 歌劇「ウィリアム・テル」 序曲
ヴェルディ:歌劇「アイーダ」序曲
ヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲
リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」
チェチーリア管の来日演奏プログラム。
指揮者のアントニオ・パッパーノさん。
オペラの国イタリア初にして最高のシンフォニー・オーケストラとして20世紀初頭に創設され、約100年の歴史を誇る名門、ローマ・サンタ・チェチーリア管弦楽団。2007年のパッパーノとのコンビで果たした来日公演では、その色彩豊かな響きに絶賛が寄せられました。欧米で人気ナンバーワン指揮者の一角をなすアントニオ・パッパーノとともに、オペラ序曲集と千夜一夜物語(アラビアンナイト)の「シェエラザード」を携え、京都初登場! (京都コンサートホールHPより)
はじめは、なんともっさりした音楽かと思ったが、進行するにつれ、大化け。
楽器の奏でる音の煌き、音楽の透明感、色彩をも感じさせるような響き。
これは《何だ?》と思っているうちに、
遠く彼方へ、持っていかれてしまいました。
あとは、ただただ、楽器の音色にしびれるだけ。
これだけ個性的だと、音楽が楽しい。
音楽を聞きながら感じるのは、演奏家の個性みたいなものでした。
一人ひとりが妙に独立しているんです。
これは一体いどうしたことでしょう。
指揮者のアントニオ・パッパーノはそれを楽しんでいるかのように、タクトを振る。
ビジュアル的にもたのしいコンサートでした。
彼らの演奏スタイルが、音楽をつくっているようにも感じました。
特に打楽器ティンパニーの叔父さんの演奏スタイルが魅力的。
こんな魅力的な「シェエラザード」は初めてです。
アナログ感、アコースティック感たっぷり。
(当然ですが、普段はCDで聴いていますので)
楽器の音色が、直に届いていました。
イタリアの音楽魂をみせられた、いや、聞かされた時間でした。
終演しても、会場の中にはしばらく興奮が残っていました。
楽団員が舞台から引き上げても
あちこちで拍手!
熱気がしばらく続きました。
初めての体験でした。