新参者
2015-02-01 | 本
本を読んだ。
★新参者(文庫本)
著者:東野圭吾
出版社:講談社
着任したばかりの刑事・加賀恭一郎、未知の土地を歩き回る。
人形町界隈が舞台だというので読んでみました。
人形町といえば、時代劇にもよく登場する地。
今も江戸情緒がほんのりただ酔う。
京都と東京のスキヤキ食べ比べということで、とある有名なお店さんへ行ったことがあります。
ゆらりゆらり辺りを散策した時、京都にも良く似た懐かしい雰囲気を感じました。
さて、お話は、
初めは、《これは推理物か?》と。
ミステリー物というよりは、江戸の人情物といったほうがいいような気がしたくらいです。
しかしさすがストーリーテラー東野さんです。
被害女性の人柄を少しずつ明らかにしながら、彼女に関わる人々の《想い》が語られます。
刑事・加賀恭一郎の眼は、東野さんの眼そのもの。
東野さんの人柄を改めて知らされる作品となりました。