駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

NHKはどこまで

2011年01月21日 | 世の中

 子供の頃はNHKは国の放送で中立で何となく偉いように思っていた。長じてからは偉いとは思わなくなったが、中立的で良識があり質の高い番組が多いとの認識を持っていた。

 しかし十年ほど前からインターネットでも情報を得るようになって、NHKは必ずしも中立公平ではなく、現状追認でことなかれの傾向を、特に政治関連の報道では示すことが見えてきた。

 中立とか公平というのは言葉は妥当に響いても実際の中身の判断は難しいのだが、幅広い意見と事実を伝えること、最近の考え方に即せば徹底した情報公開がその基本となるだろう。

 NHK会長選びの不祥事は、NHKの影響力の大きさを考えれば見過ごすことのできない問題だ。委員会というのは公平公正なように見えて、委員の構成に依ってどうにでも誘導される危険性を孕んでいる。経緯と議論の情報公開がなければ、中立公正は保てない。臭い物に蓋をしてやり過ごそうとするようではNHKはますます信用をなくすだろう。

 NHKの政治解説委員には問題がある方もいらっしゃるようだ。良くしゃべるけれども何も言っていない人畜無害のような方が居られる。それは実は国民有害になることに気付いて頂きたい。

 NHKをもはや特別扱いでなく一報道機関として忌憚のない評価に晒してゆく必要がある。その事業基盤と巨大さを考えれば、当然それは厳しいものになって然るべきだろう。

 青山祐子さんに上司がイエローカードを出したようだが、出した人には私からオーカーカードを出したい。

 

コメント (2)
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