駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

本当に心配なこと

2011年01月23日 | 町医者診言

 今年に入って菅首相の目つきがますますおかしい。表情も別人のようだ。平常心を失って視野が狭まっているのではないか。

 精一杯やっても不人気で、首相の座に固執する菅さんが焦り苛立つのは並みの人としてならわからんでもない。ただ、首相がそんなことで良いわけはない。

 居直り、不人気を人のせいにして、皮相のマスコミに便乗し小沢氏を悪者に仕立て、人気浮上を図るなど笑止千万。

 指示に従わないから悪者だろうか。自分の指示の仕方や扱い方に問題がないだろうかと内省の心を持つのが成熟した政治家と云うか人間の思考だろう。

 似た考えの人ばかりを集め自分は後ろに隠れて、凝り固まった思考で突き進もうとしているように見える。異見を入れず硬直化すれば、大局を見失しない日本を破局に追い込むことになりかねない。菅個人のことならそれでもよいのだが、日本国のことだから冗談でなく心底心配している。

 寛容と忍耐の精神そして余裕と明朗な心なくして危機は乗り越えられない。心貧しく卑しい人は人を救うことができない。

 翻って野党も頼りない。マスコミは政治不信とか政治離れとかわかったような使い古された言葉に短絡するが、政治不信政治離れが蔓延しても、政治が改善されるわけでも政治の意義が失われるわけでもなく、政治劣化のつけは国民に回ってくるわけで、決して突き放して済む問題ではない。現在の停滞はマスコミにも大いに責任があると思う。客観仕立ての世論調査と政治と金などのキャッチフレーズは方法論の科学的検証と中身の吟味がなければ、羊頭狗肉を売るものだ。

 玉石混淆であるが、いや玉石混淆だからこそインターネットの世界に幾筋かの光明が見える。

コメント (2)
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