昨日久しぶりに女房がラーメンを食べたいというので、派手な暖簾にノボリが立つ街道筋の比較的新しいラーメン屋に入った。7-8割の入りでまずまず繁盛しているようだったが、注文した年季の入ったという味噌ラーメンは全然美味しくなかった。麺は太めなのにちょっと伸び加減、肝心のスープが美味しくない。なんだか金属味で濃くがない。こじゃれたトッピングの辛子葱と焦げ目を付けたチャーシューは見た目は旨そうだが、辛いばかりそしてぼさぼさだった。私は八割方食べたが、女房に至っては昔ながらの中華そばを半分残していた。
元々さほどラーメンが好きでないということもあるが、なぜこの味で客足が途絶えないのか不思議な気がした。確かに、ねじり鉢巻きで忙しなく大きな寸胴アルミ鍋のスープをかき回している大将と「いらっしゃい、ありがとうございます」と声を張り上げて動き回る美形の姉さんに熱気と湯気で美味そうな雰囲気は漂っていた。ラーメンには味だけでなく雰囲気も大切なのだろう。
新規のラーメン屋の当たりは打率2割というところだ。馴染みの中華の店の方が美味しい感じがする。懲りないと言っては何だが、新規参入の多い業界のようで、年に二三軒新しいのができ二三軒消えていっているようだ。
私が美味いと思う馴染み店のラーメンは麺はやや細め、スープが琥珀に澄んで濃くがあり、切り乗せのチャーシューとメンマに刻みネギのトッピング言うシンプルなものだ。