駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

家族を診る

2022年06月01日 | 診療
             

 畏友小児科医のM先生は子供を診ているといつの間にか大きくなって来なくなるのだが、十五、六年もすると今度は赤ん坊を抱えてやってくるので嬉しいと言っていた。内科医の場合は親を看取った息子や娘が高齢者になって通院してくるのを経験する。似ているというのは親は喜ぶけれども、子供の場合は微妙なので何にも言わないことも多いが、お父さんお母さんに似てきたなと思う。あまり故人のことはこちらからは話題にしないが、父親や母親を知っている医師という親しみというか信頼を持っているのを感じて嬉しいものだ。
 世の中には表彰状や勲章は貰わなくても良い人だったな立派な人だったなと思い出す人はたくさん居る。
コメント
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