駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

小人閑居にして不善を為す

2022年06月05日 | 小考
             
 
 論語の知識も理解も不十分なものだが、時折思い出す言葉は数多い。孔子は二千五百年も前の中国に生まれ生きた人で、その言葉と思想が今も広く伝えられている。
 一体小人とは誰のことだろうかと思う、自分にもいくつか当てはまる所があるのではと思うが、どういった人達を思い描いての言葉だろう。
 二千五百年もの昔に閑居などという時間が小人にあったのだろうかと訝るが、あれば碌でもないことばかりしでかす人達が居ただろうというのは想像できる。
 ちょっと違うが浜の真砂は尽きるとも世に盗人の種は尽きまじも、人間のどうしようもない性を言い当てているところは同じかもしれない。
 持続化給付金詐欺が発生している。指南役が国税局職員というのだから呆れてしまう。耳鼻科のT先生がコロナで収入が激減し貰ったことがあるが、手続きが物凄く大変だったと言っていた。どんなに煩雑でも国税局職員が指南すれば誤魔化すのは簡単だったのだろう。
 不善を為す人や盗人の根絶が難しいのは歴史の教えるところだ、しかしそうした人や性質も方向転換は可能なのではないか?
コメント
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