
趣味と聞くと私の年代ではどうもなくてはならないものには感じられない。道楽という言い方があるくらいで、時には本業の妨げになることもあるように響く。趣味が人生でどんな意味や役割を持っているのかは人や性によってさまざまだし一言では言えないと思うが、定年になったサラリーマンの患者さんを見ているとテレビの番人ですよとなどと言われる方も多く、趣味は貴重だなと実感する。
やることがないというのはどうもいろいろと良くない。何よりも脳と体が早く衰える。退屈で時間が経つのが遅いと感じるのに、過ぎて振り返ると時間は矢のようで不安とあきらめを感じてしまうことも多いようだ。
幸い自分はいくつか趣味があるので、空いた時間を生かしてあれこれやっている。特に絵は教室に通っているので、あまり気が向かない時でも出かけている。そんな時でもいざ始めれば楽しく、絵をやっていて良かったなあと思っている。