世間は藤井名人位奪取で湧いているようだが、将棋を知る者としては何故渡辺名人が6六同金と角を取らなかったのか分からずどうもすっきりしない。取っていれば勝てたのではないかと解説されている。蛇に睨まれた蛙状態にあったのだろうか。2三桂打ちは藤井六冠の読みの鋭さに対抗しようとした踏み込み過ぎた手で逆転のきっかけを与えてしまった。ヘボが名人の手を批評できるわけはないが、心理状態は読める。藤井六冠は相手の心理を読んで指す棋士ではないと思うが、角切りの手で名人を怯ませたのは間違いない。
大山十五世名人より強い棋士は現れないだろうと思っていたら羽生九段が出てきた。羽生九段より強い棋士は出てこないだろうと思っていたら藤井七冠が出てきた。それまでは生きていないと思うが藤井七冠より強い棋士が現われることがあるだろうか?。もし現れたら、その棋士は人類とは呼べない気がする。