昨日から好天気で気温が上がっている。朝方はさほど暑くなく差し込む日光が心地よい。
趣味で絵を描いているが週に一回三時間程度で、さほど時間を割いているわけではない。実際に絵を描く人は私が遅筆ではなく、むしろ早いと言われることが多いくらいだが、絵を描かない人は一ヶ月ほどでこの前の写真上手く描けましたかなどと聞かれる。いやいやまだ描き始めたばかりですとお答えすると怪訝な顔をされる。油彩画の場合、月に四回の教室通いでは一枚の絵を完成させるのに上手くいって四ヶ月手こずると半年かかるのをご存じないのだ。
何かを作ったり物事を成し遂げるには時間が掛かると云うことは誰もが知っているはずなのだが、自分に経験のないことはどれくらい時間が掛かるか想像が付かない事も多い。チャーハンなどプロは三分で作ってしまうが、その腕を身につけるには三年かかったりする。
時間というのは実に不思議なもので、大思想家も分かっていると思っていても考え出すと分からなくなると告白している。人間には無尽蔵に与えられているわけではなく、遊び呆けていると何も残さず何も身に付かずいつの間にか無くなってしまう。当たり前?だが人生は実は時間で出来ているのだ。
急いては事をし損じる、しかるに幸運の女神に後ろ髪はない。難しいことだが、人生では頃合いを見計ることが大切と爺さんになると言いたくなる。